WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2015年) > 初のハウステンボス開催。東條紘典がプロ入り初V !

過去のニュース(2015年)

2015.06.15 トーナメント

初のハウステンボス開催。東條紘典がプロ入り初V !

第27回ハウステンボス九州オープン

kyusyu14_winner.jpg

プロ入り9年目で嬉しい初優勝!


これまで26回の歴史を誇る『九州オープン』が、JPBAプロランキング対象試合(全国G2)として、今年初めて長崎県佐世保市の『ハウステンボス』で開催された。正式名称は『第27回ハウステンボス九州オープン』。主催は『ハウステンボス株式会社』である。

kyusyu14_hall.jpg

会場となったハウステンボス内の『タワーシティプラザ特設会場』


6月13日~14日(土・日)の2日間、ハウステンボス内の『タワーシティプラザ特設会場』の22台のテーブルを舞台に、プロ・アマ合わせて定員いっぱいの160名が栄誉あるタイトルを争った。種目はナインボール(予選7ゲーム先取・決勝8ゲーム先取)。

kyusyu14_hayase.jpg

3位タイ・早瀬優治


東京ドーム33個分の広さを誇る国内屈指の大型テーマパークであるハウステンボス。試合会場はメインゲートから徒歩約15分の場所にあるものの、土日両日とも九州のビリヤードファンを中心に多くのギャラリーが詰めかけていた。そんなギャラリーが熱い視線と声援を注いでいたのは、まずはやはり地元・九州勢。大会2日目(ベスト32)のスタートの時点では、森嶋満義、正崎洋行という2名の九州プロに、木原弘貴、柴田清二、宮崎義規という3名の九州トップアマ、計5名が勝ち残っていたが、ベスト32でルーキープロの正崎以外の4名が脱落。残る正崎もベスト16で栗林達に行く手を阻まれた。

kyusyu14_hijikata.jpg

3位タイ・土方隼斗


ベスト8は、東日本プロ7・フィリピン1という顔ぶれ。ここからトーナメント表の頂上まで駆け上がり、賞金100万円を手にしたのはプロ9年目、長髪を結いた姿でお馴染みの東條紘典だった。東條はベスト32から、木原弘貴アマ、西嶋大策梅木大輔土方隼斗と連破して自身初のファイナルへ。最後に迎えた相手は、2011年ナインボール世界チャンピオンの赤狩山幸男

kyusyu14_kari.jpg

準優勝・赤狩山幸男


ファイナルは実績と経験に勝る赤狩山が3-0とリードするが、それまでの試合と変わらず、己のルーティンと良いリズムをキープしながら淡々と取り切り続けた東條が差を詰め、そのまま逆転に成功する。東條がリーチをかけてから1点を返して4-7とした赤狩山だが、続く第12ゲームのブレイク後の1番プッシュアウトは少し甘かっただろうか。東條がこの1番を上手く入れて2番へ出し、そこから残りを取り切ってフィニッシュ。プロ入り9年目での初V。ゲームボールを入れた直後から流れる涙を堪えることはできなかった。

kyusyu14_tojo.jpg

自身初のファイナルで世界チャンピオンを撃破


なお、気になる来年の九州オープンは、現在のところハウステンボスを開催地候補として協議は続けられているが「未定」とのこと。ぜひ次回もハウステンボスでの開催があることを期待したい。

「ハウステンボスに来るまでは、関東からは遠いので来るのも大変な場所だなと思っていましたが、来てみたら本当に良いところで、優勝した今となっては忘れられない場所になりました(笑)。このような素晴らしい会場、素晴らしいトーナメントで優勝できて嬉しく思います」(東條)

kyusyu14_b4.jpg


付記すると、今回はNBA、JPBA、JAPAそれぞれの九州支部とNPC(長崎ポケットビリヤードクラブ)の協力・連携体制が光り、両日ともスムーズな運営が大会を盛り立てていた。勝者ブレイク制のナインボールならではのスピーディーで爽快な試合も多く、見所の多い大会だったと言えるだろう。

Billiards Days