第39回全日本アマチュアナインボール選手権
アマチュアポケット界におけるビッグタイトルの1つであり、通称「アマナイン」として知られる『全日本アマチュアナインボール選手権大会』が、明日から2日間にわたって、兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホール・オクト』特設会場で開催される。A級とB級は各128名の参加者を迎えて明日から、女子級は64名枠で決勝日の日曜日にスタートする。
会場は『あましんアルカイックホール・オクト』
この大会の歴代優勝者をなぞると、面白い傾向が見えてくる。例えばアマ最高峰A級の部では、直近10大会でチャンピオンを輩出した地域は、関東が最多で7回。続いて関西が2回、そして東海が1回と、かなり地域による差を見てとることができる。昨年の中村竜二(兵庫)が8大会ぶりとなる関西勢奪還だったので、今年は常勝関東勢が巻き返すのか、はたまた古豪関西が復権を示すのか、その他の地域が意地を見せるかに注目だ。
昨年のA級覇者の中村
またB級はクラスの性質上、他の大会と同様に突出した技量を持つプレイヤーは存在しないため、エントリー時から大きく成長を遂げたプレイヤーや、試合当日に好調の波をキープできた選手が上位進出を果たすこととなる。そしてBクラスとしては7ゲーム先取という他に類を見ないロングフォーマットだけに、この大会中にも大きく経験値を伸ばしてA級入りの道を拓くこととなるだろう。
昨年の女子級優勝の小西さみあ。強豪選手が並ぶ女子選手達の戦いには要注目
そして注目度が年々高まる女子級。こちらは過去10大会において、関東から4回、関西から3回、そして北陸、中国、四国から各1回と、A級に比べると地域差が少ないように見える。がしかし、昨年のベスト4が関東3北海道1で構成されたように、近年は関東勢優位が顕著となっている。
中でも本大会過去2回優勝の米田理沙(神奈川)と優勝1回準優勝2回の佐原弘子(千葉)が、本大会において(に限らずだが)2強の体勢を固めつつあり、昨年優勝の小西さみあ(東京)や昨年3位の平口結貴(北海道)ら新世代とのバトルに括目。そろそろ西日本勢の巻き返しVにも期待したいところだ。
総勢320名の選手が憧れの特設会場でアマチュア日本一の座を懸けて闘う決戦は明日から。
Akira TAKATA