東日本グランプリ第3戦
舞台は東京都足立区の『Link北千住』
5月31日(日)、東京都足立区の『Link北千住』で『東日本グランプリ第3戦』が開催された。そして一昨年、昨年と2年連続でグランプリMVPの座に就いた栗林達が第2戦優勝者で『全日本14-1オープン選手権大会』でも優勝したばかりの羅立文をファイナルにて破り、今年初優勝を飾った。
左から3位タイ・水下広之、準優勝・羅立文、優勝・栗林達、3位タイ・鈴木清司
今戦はテンボール、勝者ブレイク、8ゲーム先取(ベスト16のみ9ゲーム先取)にて行われた。栗林はベスト16から今年の『関西オープン』覇者の嶋野聖大を破る。そして赤狩山幸男を相手に勝ち上がった銘苅朝樹にもベスト8で勝利を収め、さらに第2戦準優勝者の鈴木清司も破って決勝戦まで駆け上った。
試合巧者達を相手にしながら決勝戦まで勝ち上がった栗林
一方、反対の山を上ってきた羅はベスト16で矢野裕一、ベスト8で土方隼斗を相手に要所を締める素晴らしい内容で勝ち上がり、準決勝は水下広之を相手に8-0とする完璧なゲームを見せた。栗林、羅とも一日の中で徐々に調子を上げながらのファイナル進出といった印象だ。
ファイナルはまさに一進一退の攻防が繰り広げられた
決勝戦、まずは栗林がスタートダッシュを決めて4-1と一歩先行する。そして迎えた第6ゲームは羅の巧みな技が光る1ゲームとなった。栗林が取り出しの1番を見事なセーフティで渡すと、羅は巧みな故意ファウルで2番でトラブルを作った。結果的にはその1ショットが効果を出し、羅が1点を返すゲームとなった。
この日の羅はブレイクを大きな武器としていたが、最後もそのブレイクが勝負を分けた
そこから2連マスを含む4連続得点で4-5と羅が逆転に成功し、第10ゲームで羅のブレイクスクラッチから栗林が追い付くもののやはり羅の勢いは留まらない。さらに得点を重ねて5-7と羅が先にリーチをかけた。
しかしながら第13ゲーム、強さと安定感を兼ね備えたブレイクを繰り出していた羅がこの決勝戦2度目のブレイクスクラッチ。そこから栗林が取り切って1点差に迫るとそこから難球が続く中でも渾身のランアウトでヒルヒルの末の逆転勝利を収めることとなった。このゲームはビリヤードネットTV『CBNT』で近日配信が予定されている。
栗林達、シーズン1勝目は昨年と同じくLink北千住にて!
今年初の優勝を決めた栗林、昨年の1勝目もこのLink北千住で行われた東日本グランプリ第3戦だった。昨年の栗林はそれ以来東日本グランプリ3戦連続優勝、『男子ナインボール世界選手権』で日本人最高位の9位タイ、『兵庫オープン』優勝など5月から8月までの「夏の固め打ち」を見せた。
今年もここから『九州オープン』、『関東オープン』、『東日本グランプリ第4戦』に『ジャパンオープン』とトーナメントが続いていく。それに加えて今年はさらに積極的に海外トーナメント参戦も視野に入れているとのこと。昨年のような超人・栗林達の夏がやってきそうな気配だ。
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