東日本グランプリ第3戦
会場は東京都足立区の『Link 北千住』
年間全7戦で争われる『東日本グランプリ』。中盤に差し掛かる第3戦が5月31日(日)、東京都足立区の『Link北千住』にて開催される。今戦はテンボール、8ゲーム先取、勝者ブレイクにて行われる。
前戦優勝は先週の『全日本14-1選手権』で優勝したばかりの羅立文
今年は第1戦で東北代表の林研字がプロ入り初優勝を飾り、第2戦では羅立文が通算9回目のグランプリ優勝を果たし、ここまで対照的な2名の勝者が生まれた。ポイントランキングで言うと、現在は林がトップに立っている。ただし、林は4月限りでプロを引退しており、今年のランキング争いからは退いた形になる。
第1戦準優勝の赤狩山幸男
実質のランキング争いトップとなるのは2位の赤狩山幸男だ。赤狩山は第1戦で準優勝、第2戦で5位タイと高アベレージを残している。優勝は昨年の東日本グランプリ第1戦以来ないだけに、2011年ナインボール世界チャンピオンの久方ぶりの勝利に期待したいところだ。
昨年MVPの栗林達、昨年の爆発はこの第3戦からだった
一方、2年連続のグランプリMVPを獲得中の栗林達は5位タイ、9位タイと予選を突破はしているものの、昨年までに比べるとややもの足りない印象だ。しかしながら、昨年は同じくLink北千住で行われた第3戦以来3戦連続の優勝を果たしている。それだけに、昨年のような爆発的な強さを見せてくることもファンとしては期待したいところだろう。
前戦準優勝の鈴木清司
その他にも羅や土方隼斗、鈴木清司、照屋勝司など上位常連のプロ達がランキングには名を連ねている。まだまだ第3戦とはいえランキング争いは激化していくこと必至だ。あるいはあっと言う間に大勢が決まってしまうことも考え得る。思い返せば先述の通り、栗林が一気に年間MVPへの駆け上がるきっかけはこの第3戦だった。これから先の後半戦を占う重要な試合となるかもしれない。
林の第1戦優勝に代表される東北選手の活躍には今戦も注目
このグランプリに出場する16名の内、既にその出場を決めているのが前戦優勝者シードの羅、開催店シードの井上浩平、北海道代表の鳴海大蔵、そして東北代表の及川晋嗣だ。昨年の最終戦である第7戦での大井仁の3位タイ、第1戦での林の優勝、第2戦での大井の5位タイと、以前まで上位進出の機会が少なかった東北代表の存在感が増している。今戦のダークホースとして東北代表の及川にも要注目だ。
そして残りの12名は関東の複数のビリヤード場で前日に行われる予選で決せられる。決勝日の観戦チケットはLink系列店舗にて1,500円で前売り券が販売されており、もちろん当日会場での購入も可能だ(当日券は2,000円)。会場ではベスト8以降のプロによる実況生解説ラジオやブレークスピードガンコンテストなども行われ、観戦も非常に楽しい一戦だ。今年のグランプリを占う第3戦を目撃するべし。