今年は全国から300名に迫るプレイヤーが集結する(昨年の大会より。以下同)
今週末の5月30日〜31日(土・日)。今年で51回目を迎える『全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』(以下、都道府県対抗)が開催される。昭和39年に4チームが参加して始まったこの都道府県対抗は、参加チームを増やし規模を拡大しながら継続し、国内のポケット界において『撞球甲子園』として存在感を示す大会だ。5名1組の代表チームがローテーション120点というスリリングなゲームを重ね、これは参加者の満足だけでなく、観る側も存分に楽しむことができるフォーマットとなっている。
会場の『和歌山ビッグホエール』にはテーブルがずらりと並ぶ
大規模の体育館を全館貸し切りで用意して、そこにテーブルをずらりと並べた様子は圧巻の一言。今年は40都道府県から過去最多となる48チームのエントリーを受け付け、こちらも最多記録の更新となる37台のテーブルを設置する予定。これは国内で唯一無二のスケールとなる。またその中の1台は、照明を当て周囲を仕切ってスポンサーボードを設置するなどの演出が施され、このテーブルの試合の模様は主催の日本アマチュアポケットビリヤート連盟(JAPA)によってUSTREAMで生配信が行われる。
TVテーブルではトップアマ達の激闘が繰り広げられる
この大会の見どころは何と言ってもチーム戦ならではの盛り上がり。また全国的にレベルが上がり、優勝候補が多数存在することから毎年蓋を開けるまで戦況が読めず、最後まで競り合うこともこの大会の特徴。そして閉会式まで全チーム全選手が残ることから、決勝戦がもっとも観客が多くなり感動と興奮を共有。ここが最高視聴率を獲得する点だとういことも特筆しておこう。
またグループリーグ内で最多勝率を表彰するMVPやハイラン賞といった個人賞も設けられていて、昨年は現役の名人と球聖が個人賞を獲得して50回という記念大会に華を添えた。そして昨年順位からもっとも順位を上げたチームに贈られるのはジャンプアップ賞で、こちらは昨年の成績が振るわなかった県がすでに虎視眈々と狙いを定めている様子。
地元の期待を背負って、仲間と励まし合いながら過ごす2日間。ビリヤードの魅力を伝えるべくして半世紀以上続けられてきた伝統の一戦。CUE'Sでも特派員が現地入りして、ツイッター(