第43回全日本14-1選手権大会
5月23日(土)、5月24日(日)の2日間に渡って国内唯一の14-1が種目となったJPBA公式戦、『第43回全日本14-1選手権大会』が東京都豊島区の『ビリヤード・ロサ』にて開催される(土曜日の予選日は東京都渋谷区の『CUE』でも行われる)。
決勝会場は東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』
予選は80点先取のダブル・イリミーションにて行われ、それを突破した選手でのシングル・イリミネーショントーナメントが100点先取。そしてそれらを勝ち抜いた16名の選手が決勝日に集うことになる。
この14-1は現在の国内での主要な種目であるナインボールやテンボールとはずいぶん趣向が異なる競技だ。エニーボールゲームで、1つの的球をシュートするごとに1点が加算されていくというシンプルなゲーム。しかしながらその競技性は非常に高く、熱心な愛好家達は日本各地で「14-1研究会」を開催している。
昨年の覇者は吉岡正登
昨年は吉岡正登がファイナルで早瀬優治を下してプロ2勝目にして全日本タイトル獲得を果たした。吉岡は14-1を思い入れがあってよく練習するゲームとして挙げており、競技に長けているプレイヤーの1人。
優勝は過去2回の羅立文。今年は『東日本グランプリ第2戦』を制している
吉岡以外の近年の優勝者を挙げると、2010年の初優勝から11年準優勝、12年優勝という結果を残している羅立文、過去に4度の優勝を果たしている(直近では13年)高橋邦彦、09年の福本宇太郎らが挙げられる。いずれの選手も技術力が高く14-1をよく研究しているプレイヤーばかりだ。その細やかな14-1テクニックが試合では見られることだろう。
そして、公式戦4連勝のかかる大井直幸
またもう1つ、注目しておきたいのが大井直幸。大井は現在『北海道オープン』、『西日本グランプリ第2戦』、『西日本グランプリ第3戦』と公式戦3連勝中だ。昨年の同大会は『男子世界ナインボール選手権』の日程とのバッティングがあったため不出場となっており、過去の大会を遡っても最高位は3位タイ。大井が優勝したことのない数少ない大会だ。大会初優勝、公式戦4連勝も掛かる1戦となる。
大会は各日・各会場ともに10時半よりスタートとなる。テンボールやナインボールなどの普段の試合とは一味違う、トッププレイヤー達の卓越した技術を間近に見られるこの大会を逃すべくもない。