北海道オープン、西日本グランプリ第2戦に続き公式戦3連勝!
5月17日(日)に大阪の『玉出ビリヤードACE』において『西日本グランプリ第3戦』が開催され、各出場選手の思惑とプライドが交錯する熱戦が繰り広げられ、終わってみれば「いつもの人」が優勝を飾った。この日、好調とは程遠い様子と見られていた大井直幸だったが、勝負所で相手のミスに救われたり、随所でポテンシャルの高さを披露したりと、忙しいながらも収穫ある1日に。
。最近、大井の名ばかりが出てくるが、西日本の層は決して薄くはないと気付かされる。そんな実力派の名が並んでいる。ここでベスト16では早々に完封勝ちを収めていた北谷と竹中がそれぞれ大井と福本に敗れて姿を消す。また川端と原口はともに7-4のスコアで準決勝へと進んだ。
この時点で例のイニシャルでの構成はO、F、K、H。福本と原口は仕上がりの点でも良さそうで、2人のファイナルも予想できる状態。ここで福本は追い上げて、原口は追い付かれて、どちらのテーブルもヒルヒルに突入。原口は川端のブレイクノーインから気迫のランアウトでGPでは初めての決勝戦進出を決めた。一方の福本はブレイク2個インながら取り出しの突破口がなく、大井をセーフティ戦へ誘い、主導権を握ったかに見えたのだが、大井が球の神様に選ばれたのか、2番ジャンプショットを皮切りに6球を取り切って2戦連続の決勝戦へ駒を進めた。
もう一歩の所まで大井を追い詰めた福本宇太郎は3位タイ
ファイナルは3-0、4-2と原口先行でゲームは折り返す。だが、万全ではなくとも大井のポテンシャルは高い。大井は何度も首を傾げるものの、結果として取り切ってポイントを重ね、4-4のイーブンに戻すと、ここから原口が迎えたチャンスはクッション合戦から得た1度のみ。この取り切りでトラブルを壊した後の球を意を決して攻めた球が外れて万事休す。終わってみれば大井は不調というよりは「ちょっと手球が合わないかな?」くらいの感じでランの山を築いていた。ちなみに最終ラックのマスワリは1分43秒。
こうして大井がGP2連勝で、チームTKOのGP連勝記録は3つのシーズンをまたいで10をマーク。また大井の直近国内公式戦10試合を振り返ると、優勝6回、準優勝2回、3位タイ1回、9位タイ1回。言葉が出てこないので今日の記事はここまでとさせていただきたい。