23rd Super Billiards Expo in Oaks, Pennsylvania
【第1弾リポートはこちらから】
見たことないほどのアイテムの山!!
【ビリヤードに関する、あらゆるグッズが揃う!】
『スーパービリヤードエキスポ』(以下SBE)の楽しみは、約100ものビリヤード関連製品の展示販売を行うブースが立ち並ぶこと。広いアメリカでは、ビリヤード場以外の専門店が近所にあるということは稀で、インターネット登場以前からカタログによる通信販売が一般的。そのため、製品を直接見て、しかも試したり比較したりできるSBEは、絶好のショッピングチャンスなのだ。
逆にメーカーにとっては、一般顧客に対して製品をアピールするだけでなく、意見を直接聞くことができる。どのような立場で参加しても、メリットが大きいのがSBEを成長させる原動力だ。
日本でも既に売り切れ続出の314-3も展示・販売されていた
【新製品や掘り出し物?を探す楽しみ】
SBEに合わせて、メーカーが新製品や新作を展示・販売することも多い。今年の注目はなんといっても『プレデター』社の第三世代シャフト、『314-3』と『Z3』の発売だ。メーカーのブースではテスト用のキューとテーブルが用意され、試し撞きができる上にスタッフがあらゆる質問に答えてくれる対応もさすがだ。アメリカではすでに小売りが開始されており、会場内の他ブースで尋ねたところ、十分な在庫があったので、生産体制も整っているようだ。
こちらはジョン・ベンダー作の『ホッドロットキュー』
また、会場内を歩いていると、時々不思議な製品や人物に出くわすことがある。おなじみのエキスポの怪人ことデニス・ディックマンだけでなく、会場からほど近いウェストチェスター大学のスクールカラー、パープルとゴールドの服装で固めた紳士、手作り感あふれるキューケースを持った親子、ヴィンテージジョスウェストと同じデザインでスケールダウンしたジャンプキュー用バット、スパークプラグがジョイントプロテクタでグリップはマフラー断熱材(?)、そしてキュー尻はホイールナットというジョン・ベンダー作『ホッドロッドキュー』などを見付けることができた。やはり、SBEの会場内は楽しさいっぱいだ。写真については、CUE'S facebookページアルバムも合わせてみてほしい。
いよいよ出た! ビリヤードシューズ
【ビリヤード用シューズ登場】
今回静かに注目を浴びていたのが、フィンランド製ビリヤード用シューズ『ムースビリヤードシューズ』。クッション性のある人口素材と天然ゴムを組み合わせたソールを持つ、本革のシューズだ。ミカ・イモネンが使用しており、勧められるままに試したところ履き心地は良く、コンクリート床でも滑りにくい。ウェアやグローブの次にくる(かもしれない)製品だ。
会場内では目の前でリペア作業を行うブースも!
【リペアブースも大繁盛】
また、プレイヤーが数千人も集まればタップ交換やシャフトクリーニングをはじめ、先角やグリップの交換など、リペアの需要も増える。会場内に旋盤を持ち込んだリペア業者はいくつもあり、絶え間なく作業が行われていた。どのブースでも当日受付・当日返却が基本で、待ち時間は試合観戦や他のブースを見て回っていてもOK。しかしリペアマンの手際の良さは素晴らしく、作業を見続けていても飽きることはないだろう。
ボーニングの3Cが見られるのはSBEだけ!? 動画もチェック!
【トーナメント以外にもイベントが盛りだくさん!】
買い物だけでなく、プレイヤーならば参加したくなるイベントが行われているのがSBEの楽しいところ。ブレイクスピードを計測し、順位によって賞金がもらえるブレイクスピードコンテストや、プロとのプロチャレンジマッチは、つい足を止めてしまう。
さらに、シェーン・バン・ボーニングとマイク・デシャインが、スリークッションプレイヤー、マジン・シューニとヒューゴ・パティーノとダブルスを組んだ30点先取のエキシビジョンマッチは、コアなファンだけでなくスリークッションになじみのない観客も熱心に観戦していた。そのほか誰でも参加できる5点先取のミニ・トーナメントやチャレンジマッチも開催されていた。オープンスペースゆえに騒々しいのが難点だが、スリークッションの認知度アップへの努力が強く感じられた。
CUE'S Facebookページ アルバム「23rd Super Billiards EXPO in Oaks, Pennsylvania」
K.Kagomiya