日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)が主催する数々の全国大会の中にあって、ローテーションを種目に争われる『名人戦』と並び、全国のアマチュアプレイヤーの大きな目標となっている『球聖戦』。ナインボール日本一を決める個人タイトル戦がクライマックスを迎える。
1月から約3ヶ月間に渡って繰り広げられてきた全国各地での予選、さらに東日本、西日本それぞれの地区での代表を決める『A級戦』を終え、東西の代表が第23期球聖・大坪和史への挑戦権を懸けて1対1で戦う『挑戦者決定戦』がいよいよ明日開催される。
昨日のニュースでもお伝えした通り、西日本代表は岐阜ポケットビリヤードクラブ(GPBC)所属の木村隼人。東海地区の強豪アマが初の挑戦者決定戦に挑む。そして東日本代表は東京ポケットビリヤード連盟(TPA)所属の中野雅之。これまでにアマチュア全国タイトルを2つ獲得し、一球入魂をモットーに競技者として真摯にビリヤードに打ち込むトップアマの一人だ。
さらに中野にとって『挑戦者決定戦』は2期連続で、昨年は当時の西日本代表であった大坪和史に敗れている。中野を破った翌日に、4期連続防衛中であった第22期球聖・喜島安広(埼玉ポケットビリヤード連盟・SPA)との激闘を制して戴冠した大坪。中野はハイレベルで厳しい『球聖戦』を勝ち抜き、大坪への1年越しのリベンジのチャンスまであと一歩の所まで勝ち上がってきたのだ。
昨年の挑戦者決定戦、中野は大坪に1-3で敗れている
『挑戦者決定戦』の舞台は、大坪のホームである広島県広島市の『ビリヤードみゆき』。木村と中野がそれぞれの思いを胸に全身全霊をかけて戦う挑戦者決定戦のフォーマットはナインボール・3セット先取(1セット7ゲーム先取・交互ブレイク)。5月9日のスタートは正午、そして翌日の午前10時からは同じく『ビリヤードみゆき』で大坪が挑戦者を迎えて初防衛に挑む『球聖位決定戦』が行われる。3選手が繰り広げる『球聖戦』の最終章は間違いなく激闘となるだろう。