23rd Super Billiards Expo in Oaks, Pennsylvania
春のエキスポリポート!
【3年ぶりにペンシルバニアへ戻る】
4月16日(木)から19日(日)に渡って、『アレン・ホプキンスプロダクション』主催の『第23回スーパービリヤードエキスポ』(以下SBE)が開催された。SBEはビリヤードに関するありとあらゆるものが一堂に会する、一般向けとしては米国でも最大級のイベント。トッププロのプレーを生で観て、欲しいと思っていたキューやグッズを手に入れ、アマチュアトーナメントにも出場できる、ファンにとっては夢のような4日間だ。
数千人が訪れる世界最大級のビリヤードイベントだ
会場は、アメリカのペンシルバニア州オークスにある『ザ・グレーター・フィラデルフィア・エキスポセンター』。13年・14年とニュージャージー州エジソンで開催されてきたが、会場が手狭、駐車スペースが不足などの問題があり、12年に一度だけ使用された会場に戻った形だ。
約2万2千平方メートル(昨年までの会場は約1万4千平方メートル)という広大な会場には、アマチュア試合用の7フィート台が162台と練習用に24台、観客席に囲まれた9フィート台が16台のプロアリーナ、スリークッション台が2台置かれたコーナー、加えてビリヤード関連グッズを売るブースが100以上並ぶエリアと、簡単な食事ができるフードコートも用意された。
【ビリヤードをプレーして、観て楽しめる】
SBEでは、数多くのトーナメントが開催される。アマチュアがエントリー可能なナインボールトーナメントは、オープン、女子、U-12とU-17のジュニア、シニア(50歳以上)、スーパーシニア(65歳以上)、プロアマ部門の計7部門。加えてアマチュアリーグ『TAP』主催のチーム対抗エイトボールも行われ、4日間で延べ数千人が参戦。
『エキスポの怪人』ことデニス・ディックマンはトーナメントに参戦!
バン・ボーニングがスリークッションをプレー!
しかも開催日前夜に行われるミニトーナメント『ウェンズディ・ウォームアップ』、練習用テーブルは24時間利用可能(深夜は別途入場料あり)、エントリーフィーは4日間の入場料込みと至れり尽くせり。スリークッションは5点先取のミニトーナメントやプロチャレンジマッチ、ポケットのプロであるシェーン・バン・ボーニングとマイク・デシャインが参加した30点先取、ダブルスのエキシビジョンマッチと、趣向を凝らしたイベントを絶え間なく開催していた。
左からデニス・オルコロ、ドーン・ホプキンス、ジェイソン・ブラウン
プロトーナメントは、男子テンボール、女子ナインボール、ワンポケットが同時開催。いずれも見ごたえのある好カードが目白押しで、多くのファンが観戦した。優勝は男子テンボールがデニス・オルコロ、女子ナインボールがドーン・ホプキンス、ワンポケットはジェイソン・ブラウン。
女子ナインボール4位・佐原弘子アマ
男子テンボール17-24位・嶋野聖大プロ
男子テンボール33-40位・別府賢治プロ
日本からは嶋野聖大プロ、別府賢治プロが男子テンボール、佐原弘子女流球聖が女子ナインボールに参戦。嶋野プロは17-24位タイ、別府プロは33-40位タイ、そして佐原女流球聖は優勝したドーン・ホプキンスとヒルヒルの末敗れるも4位と健闘した。
【グッズ展示販売も盛況】
ビリヤードグッズならば何でも揃うショッピングエリアは、100以上のブースが軒を連ね、原則午前11時から午後8時まで開店。会場内ではキューやケースを初めとする話題の製品やアクセサリー類を手に取り、比較したり試したりした上で購入が可能。有名プロとのチャレンジマッチやブレイクスピードコンテストなど気軽に参加できるイベントもあちこちで開催され、全てを回るためには時間がいくらあっても足りない。すべてのビリヤードファンがどっぷりハマれる4日間だった。
SBEのオフィシャルTシャツは、デザインが毎日変わる限定品
大量のキューやグッズがところ狭しと並ぶ
このSBEリポートだが5月にさらに3回に詳しくお伝えする予定だ。次回はSBEで注目を集めたブースをピックアップしてご紹介しよう。
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K.Kagomiya