今週末は西日本グランプリ第2戦
O、U、T、O、L、L、H、U、K、F。
これは『北海道オープン』直近10大会の優勝者のイニシャルを並べたもの。Oは大井直幸、Lは羅立文、そしてUは内垣建一と浦岡隆志で、10度の開催で7種類のチャンピオン・アルファベットが並んでいる。つまり優勝者は8人、イニシャルは7種類。
では『西日本グランプリ』ではどうだろう?『西日本プロツアー』として開催されてきた本大会が、2004年の第2戦から『グランプリ』と名称を改めて、明日『マグ・スミノエ』で開かれる2015年第2戦で62度目の開催となる。過去61大会中、優勝した選手のイニシャルの数は7。最多はKの20度で続いてTが19。そしてOが10度、Aが7度。この北海道オープンと同じ7種類は、ずいぶん少ない数字ではないだろうか。
前戦優勝シードは北谷好宏
これを整理すると、西日本グランプリでは92%のタイトルが4つのイニシャルで独占されていることとなる。10年を超えるサンプル数としては異常な偏りと捉えてもよいだろう。ちなみにAの7回というのは
赤狩山幸男1人の記録で、彼は西日本在籍中、『グランプリ』において決勝戦へ進んだ7戦は無敗の全勝という記録を残していることもこの場を借りて記しておきたい。そして赤狩山が東日本へ移籍した2011年以降は『A』が勝つことはなく『TKO』の時代が訪れている。
またOの10回というのも、Aと同様にすべて大井1人のタイトル。先の北海道オープン優勝が彼にとって(JPBAポイント対象の)オープン戦10勝目だったので、JPBA公式戦で20勝していることが示される格好だ。そして最多勝の『チームK』は
川端聡を筆頭に、先の第1戦で優勝した
北谷好宏や
神箸久貴、そして西日本に在籍していた頃の
栗林達らが首位奪取に寄与している。
大井直幸は北海道オープンに続く公式戦連勝を狙う
一方『チームT』のキャプテンは
田中雅明で、現時点で西GP最多勝の12勝をマークしている。そして
竹中寛、
所勘治、
利川章雲らの勝ち星を加えて『チームK』と競り合いを続けている状況だ。さらに絞り込んで、赤狩山と栗林が東へ移った2011年以降のデータで見ると、20大会が開催され、内TKOの優勝数は19で、優勝率95%という数字が残されている。準優勝には様々なイニシャルが入っているのだが......。
西日本グランプリ最多勝の田中雅明
西日本のグランプリは明日で62度目の開催。TKOで今回も決まるのか? それとも今シーズンの初優勝ラッシュは今週末の大阪でも見られるのか? そしてアナタが応援しているプロのイニシャルは?
Akira TAKATA