第15回全日本ジュニアナインボール選手権大会
田中汰樹、昨年の『日本学生選手権』に続いてのジュニアタイトル獲得!
4月12日(日)、東京都杉並区の『ポイントサンビリ荻窪西口店』にて『第15回全日本ジュニアナインボール選手権大会(JOCジュニアオリンピックカップ)』が開催された。北海道から沖縄までの各地の選考を突破した13歳〜17歳までの熱心でハイレベルな12名のプレイヤー達が集結した。
後列左から田中汰樹(中部)、佐々木海(前回準優勝シード)、山内朝喜(北陸)、西岡未彩輝(関東)、若林諒(関東)、岩本剛(関西)。前列左から杉山功起(中部)、具志堅佑太(沖縄)、奥田玲生(関東)、平口結貴(北海道)、林武志(関東)、村松さくら(関西)
6名ずつ2組に分かれての予選リーグは5ゲーム先取、交互ブレイクにて行われ、各組上位2名が6ゲーム先取の決勝リーグへ進むというフォーマット。1組は昨年の準優勝者で『世界ジュニア選手権』にも参戦した17歳の佐々木海(北陸)が3位に終わってしまい、代わって4勝で14歳の林武志、同じく4勝で17歳の若林諒という2名の関東代表が予選を突破した。そして2組からは北海道代表17歳の平口結貴が全勝で1位通過をすると、その平口とヒルヒルの激闘を演じた中部代表15歳の田中汰樹が4勝で2位通過を果たした。
上位選手の中ではキャリアは最も短いが、奮闘。4位・若林諒
2年前の優勝者で昨年、今年と様々なアマチュア全国大会を席巻した平口がやはり優勝候補の筆頭と目されていたが、昨年の『第1回日本学生ナインボール選手権大会』で高校生の部優勝の若林、小・中学生の部優勝の田中、準優勝の林と決して1強という形ではなかった。いずれの選手も実力はジュニアの範疇には収まり切らないレベルだ。
中学3年生、今年はアマチュア全国大会での活躍にも期待。3位・林武志
その中で注目の対決となったのは2回転目の平口対田中。1回転目は平口が若林に、田中がヒルヒルの末に林に勝利していた。平口の実績は広く知られているところだが、田中も全国オープン戦に頻繁に参戦しており、1月の『関西オープン』ではプロ相手に勝ち進んで決勝日進出まであと1勝というところにまで至っている選手だ。
あと1セットの差で惜しくも2度目の優勝ならず。準優勝・平口結貴
この対戦、平口が過去の実績に違わぬハイレベルなプレーを見せ、田中も一際目を惹く力強いキューイングで勢いに乗ってテンポの良く取り切った。そして試合は5-5と予選と同じくヒルヒル対決に至る。最終ゲームのブレイクの番手は田中。小柄な平口と対照的な恵まれた体躯から繰り出されるブレイクは会心の当たりを見せ、あっという間のマスワリで田中が勝利を収めた。
プロ志望、いずれは日本のトップに立つ選手かもしれない。優勝・田中汰樹
そして3回転目、若林にも勝利した田中が3勝で今大会初の優勝を果たした。準優勝が2勝1敗の平口、3位が1勝2敗の林、4位が3敗の若林となった。
今大会はジュニア国際大会へのNBAからの派遣選手の選考も兼ねており、田中は初めての国際舞台へ挑戦することになった(開催日程等は未定)。前日に行われた女子の選考は一昨年の世界ジュニアで銀メダルを獲得した平口が制している。派遣人数の増減の可能性はあるようだが、ジュニア選手達の国際舞台での活躍を今年も期待したい。
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