2015 AMWAY eSpring International Women 9-Ball Championship
河原千尋、惜しくも昨年に続くベスト8入りはならず
8組計40名で行われたグループラウンド。日本勢は6名全員が違う組になったものの、この場に集結したのは世界トップレベルの選手達だから、やはり簡単には勝たせては貰えない。久保田知子は残念ながら全敗。藤田知枝、夕川景子、曽根恭子も2勝目を上げられず、グループ4位に終わってしまう。梶谷景美は2勝2敗としたものの、同組に3勝1敗が1人、2勝2敗が3人出る混戦状態になってしまい、得失点差でシングル通過を逃してしまった。
梶谷景美は得失点差で決勝トーナメント進出ならず
苦戦を強いられた日本勢だったが、
河原千尋だけは連勝スタートと好調な滑り出し。3戦目の柳信美(台湾)戦、4戦目の
潘暁婷(中国)戦には敗れたものの、2位通過でベスト24に進んだ。抽選の結果、対戦相手は韓国のパク・ユンジに決まる。
曽根恭子は1勝3敗でグループ4位
ちなみに韓国勢は
キム・ガヨン、
チャ・ユラムの大会優勝経験者2人とパク・ユンジがシード。リム・ユンミがステージ1から勝ち上がったもの、決勝シングルには進めなかった。ステージ1通過8名のうち、グループ通過を果たしたのはフィリピンのチェスカ・センテノと、中国の世界ジュニアチャンピオン、劉昱辰の若手2人のみ。
夕川景子もグループラウンド通過ならず
決勝シングルからは7ゲーム先取の交互ブレイク。ベスト24戦、河原は最初のブレイクゲームを落としたものの、パクのミスを的確に咎め、序盤から有利に試合を進めて7-2で快勝。しかしTVテーブルでは前回覇者、大会3勝を誇る周婕妤(台湾)が中国の元ナインボール世界チャンピオン、韓雨に敗れてしまった。08年に林沅君が勝って以降、台湾勢でアムウェイを制したのは周婕妤だけ。今年の地元優勝に黄信号点灯だ。
アムウェイ初挑戦でステージ1を突破した藤田知枝だったが......
河原は続くベスト16で台湾の魏子茜との対戦となった。河原 vs 魏子茜と言えば、'11年『ジャパンオープン』決勝が印象深い。魏子茜がヒルヒルの9番をミスするも、河原も痛恨のロングミス。自身はジャパンオープン初優勝を逃し、魏子茜に日本初優勝をプレゼントしてしまった、因縁の試合だ。
久保田知子は初のステージ2で世界の壁を体感
だがこの試合は河原が精細を欠いてしまう。2-3にする9番、3-4にする8番でそれぞれミスが出て、魏子茜に追い付けない。ちょうどベスト24とは逆の展開で結局3-7で終了。河原の2年連続のベスト8進出はならなかった。アムウェイはベスト8に残ると翌年シードが確定する。河原本人、そして日本にとって痛い敗戦となってしまった。
最終日、ベスト8の組合せは以下の通り
アンジェリン・チコア(インドネシア) vs 付小芳(中国)
魏子茜(台湾) vs ルビレン・アミット(フィリピン)
林沅君(台湾)vs ケリー・フィッシャー(イギリス)
潘暁婷(中国) vs 劉昱辰(中国)
On the hill!