東日本グランプリ第2戦
林研字の優勝からはや1カ月。東日本グランプリ第2戦が、今週末に開催となる。ベスト16からの決勝日(12日)の開催地は神奈川県横浜市の『ハイランドビリヤード』だ(前日予選は東京の複数店舗でも開催)。
すでにベスト16入りを決めているのは、前回優勝者シードの林に加え、開催店シードの西嶋大策、北海道予選通過の鳴海大蔵、東北予選通過の大井仁の4名。残りの12枠を懸けて、11日の前日予選が東日本のプロと腕利きのアマチュア選手達によって争われる。
決勝会場の神奈川県横浜市『ハイランドビリヤード』
今回のグランプリの注目点はやはり大会フォーマット。決勝日は1セットが3ゲーム先取の2セット先取、交互ブレイクで争われる(予選は1セット=4ゲーム先取。フルセットに突入した場合のみ1セット=3ゲーム先取)。出場者のレベルを考えれば、バンキングでさえも重要な意味を持つと言って差し支えない。
そのバンキングを行うのは予選も含め、各試合において最初の1回のみとなっている。そこから交互ブレイクで推移していくが、各セットの最初のブレイクも交互となるため、第1セットの最終ゲームでブレイクをしたプレイヤーが、第2セットの第1ゲームでブレイクを連続して行うというケースも出てくる。
※プレイヤーAとプレイヤーBが試合をする場合(バンキング勝者=A)。ブレイクターンは1セット最大でA→B→A→B→Aの5回。仮に第4ゲームでAが3-1とした場合には、第2セットに移行し、そこでセットの最初のブレイク権も交互になるためブレイクは続けてBが行う
緒戦で初優勝を遂げた林研字
3月の緒戦では前述の林が久しぶりのシリーズ初優勝者となったが、優勝回数の多い土方隼斗(11回)、栗林達(8回)、羅立文(8回)を筆頭とするグランプリ巧者、いわゆる"優勝常連組"が第2戦でどのような"巻き返し"を図るのかに注目したい。また、林は第1戦に引退を懸けて臨んだが、優勝により(前回優勝者シードが与えられるため)ハイランド戦にも出場することになっているだけに、プロキャリア・ラストマッチをどこまで先伸ばしにできるかにも視線が集まることだろう。
'14年のファイナルは羅が照屋勝司を下して優勝
一昨年のシリーズは序盤から3戦連続で初優勝者が誕生し、その中でハイランドにて赤狩山幸男が東日本所属となって初のJPBA公式戦&グランプリ優勝(第3戦)を果たした。一方、昨年は初優勝者は皆無で、ハイランド(第2戦)では横浜を地元とする羅が勝利数を伸ばしている。さて、今シーズンの流れは!?