第24期球聖戦&第7期女流球聖戦・西日本A級戦
第24期球聖戦・西日本代表は木村隼人(岐阜)
昨日にお伝えした『東日本A級戦』と同じ3月22日の日曜日に、『第24期球聖戦西日本A級戦』ならびに『第7期女流球聖戦西日本A級戦』が開催された。この球聖戦。男子は昨年に大坪和史(広島)が、5年ぶりに西日本へ球聖奪還を果たし、女子は久保田知子(現JPBA)が2010年にプロ転向時に返上して以来、米田理沙と佐原弘子の継投で4期連続で東日本でタイトルをキープする状況にある。
決勝で惜しくも破れた増田正彦(熊本)
例年混戦となる西日本の男子。今年も『高井田ビリヤード』を舞台に、新旧の実力派が激しくぶつかり合い、決勝シングル(ベスト16)に過去の西日本代表経験者は第18期球聖位の村上泰辰と、第20期西日本代表の小原嘉丈の大阪ベテラン選手2人だけとなった。そして小原が木村隼人(岐阜)に、次の回転で村上は山岡修二との同門対決に敗れて、準決勝の段階で初西日本代表が確実という状況に。
ファイナルは木村が競り勝つ
ここで増田正彦(熊本)が今村哲也(京都)を、木村が山岡を倒して、今年の西日本代表を決める試合は九州vs東海のカードに。決勝戦では互いにコンディションに苦しむ展開を見せるが、後半の要所を決めた木村が、東海勢としては実に10年ぶりとなる、球聖戦西日本代表の座を射止めた。
今年もマグスミノエに強豪達が集う(写真提供:JAPA)
第1回大会から変わらず『マグスミノエ』で開かれている女流球聖西日本A級。過去6回中、それぞれ2度ずつ西日本代表になっている田中夕紀子(富山)と川畑真希子(沖縄)が今年は不出場であったため、歴代西日本代表は栃下恭子(兵庫)ただ1人の参戦に。その栃下は初戦を勝ち上がるも勝者2回戦で松元に敗れ裏にまわると、そこには富山から出場した中学2年生の山本ななみとの対戦が待っていた。
中学2年生の山本ななみ
フルゲームに及んだ末に、最後のチャンスを山本が取り切って、ここで代表経験者は姿を消した。なお女流球聖戦の西日本史上最年少A級出場者となった山本は、注がれる視線に緊張しながらも、2勝を挙げる奮闘を見せ、寄せられる大きな期待に応える足跡を残した。終了後は「1セット取ることを目標にに来たので、今日の結果には満足です」というコメントと笑顔を残して会場を後にした。
ファイナルで涙を飲んだ堀内ミサヨ
4人に絞られたところで決勝シングルに入り、松元と堀内ミサヨがそれぞれ太田典子(愛媛)と水野早苗(大阪)を下して決勝戦へと駒を進めた。そして男子と同様に東海と九州のカードとなったファイナル。こちらはヒルヒルに突入し、互いに苦しみながらターンを譲り合い、最後はドラマティックな結末で松元が代表の座を射止めた。
松元亜弥が西日本代表権獲得
松元は2週間後の4月4日に、前女流球聖の米田理沙と、佐原弘子現女流球聖への挑戦権を懸けて対戦する。木村はその1ヶ月後の5月9日に、大坪和史現球聖への挑戦権をめぐるバトルを、2年連続東日本代表となった中野雅之と繰り広げる。今年も男女ともにエキサイティングな戦いになることは必至。残る6人の当事者たちは、戦闘モード全開で準備に入った。