全日本学校対抗ナインボール選手権大会
東京大学ペアが初優勝!
本日、3月22日(日)に東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』にて『第15回全日本学校対抗ナインボール選手権大会』が開催された。今大会には、北海道から沖縄までの19の大学・高校から20ペアが参加した。そして、過去2年連続の優勝を果たしていた慶応義塾大学を破った東京大学が初の選手権校となった。
試合は全て4ゲーム先取、交互ブレイクで行われ、先鋒と大将の合計獲得点数によって勝敗が決される。予選は4組に分かれてのリーグ戦で各組上位2名が決勝トーナメントに進出するというフォーマット。決勝トーナメントで合計獲得点数が同点となった場合は各校代表者1名によるプレーオフとなる。
唯一の高校生ペア。沖縄県立小禄高等学校、先鋒・照屋大志
沖縄県立小禄高等学校、大将・渡嘉敷夕也
予選はチャンピオンの慶応義塾大学が先鋒、大将ともに全勝で勝ち上がって強さを見せ付ける。しかしながら、他のチームも大将は総じてAクラスの実力をもつ選手が多く、予選は非常にハイレベル。その中で今大会唯一の高校生ペア、沖縄県立小禄高等学校が見事に決勝トーナメントに進出し、会場を驚かせた。全決勝トーナメント進出校は以下。
慶応義塾大学(吉田俊哉、鈴木謙吾)
北海学園大学(中川貴寛、出口耕平)
山形大学(小林美夏、宍戸隆之)
沖縄県立小禄高等学校(照屋大志、渡嘉敷夕也)
明治大学(渡邊智彦、佐藤裕美)
金沢大学(村知浩平、立野翔大)
早稲田大学(相澤朋希、名嘉伸匡)
東京大学(永久保光祐、浜本貴史)
そして始まった決勝トーナメント1回戦はいきなりの前年決勝戦のカード、慶応義塾大学対東京大学が実現した。ここは接戦の末に東京大学が勝利を収め、さらには岡山大学とのプレーオフを制して勝ち上がった山形大学も下して2年連続の決勝戦進出を果たす。もう一方の決勝戦進出校は県立小禄高等学校を下し、さらに北海学園大学を破った早稲田大学との早明戦にも勝利した明治大学。
明治大学、先鋒・渡邊智彦
明治大学、大将・佐藤裕美
既に敗れた選手や、その応援団なども最後まで見守る中で行われたこの決勝戦。まずは東京大学、先鋒の永久保が昨年の『全関東ナインボール選手権大会B級戦』の優勝者である渡邊を4-2で下した。そして大将戦はファイナルメンバー唯一の女性プレイヤー、佐藤が浜本をヒルヒルの末に破ったが、合計得点差で東京大学が優勝を決めた。
東京大学、先鋒・永久保光祐
東京大学、大将・浜本貴史
実はこの2名、今大会の参加は今年で3回目。1年目はそれぞれ別ペアでの出場でともに予選落ち。2年目の昨年より現ペアとなって準優勝を果たし、そして今年の初優勝である。浜本は大学院をこの3月で卒業し、学生のみが参加できるこの大会への出場は今年が最後だった。
「昨年はこの大会と『日本学生ナインボール選手権』(昨夏開催、個人戦)で2回準優勝で、今回の初優勝がとっても嬉しいです」(浜本)
永久保は4月から東京大学大学院に進学が決まっており、来年も出場する予定とのことだ。
19の参加校から合計40名が参加した
ビリビリとした緊張感が漂う中でも、テーブルを離れれば普段は会うことのない別地域同士での交流も活発な大会となった。また、年を追うごとに全体のレベルが向上しているとの声が運営席からは聞こえた。来年以降も学生らしい爽やかさとプレーレベルの高さを併せ持った大会としてさらに多くの学生によって争われていくことであろう。