第24期球聖戦&第7期女流球聖戦・東日本A級戦
第24期球聖戦・東日本代表となった中野雅之
アマ最強ナインボーラーを決める戦い、『球聖戦・A級戦』が3月22日(日)に行われた。東西2会場での同時開催で、東日本の会場はお馴染みの渋谷『CUE』。この「東日本 A級戦」は、1月から段階を経て行われてきた球聖戦の「最終トーナメント」にあたる。ここで勝った男女それぞれ1名が「東日本代表」となり、後日「西日本代表」とキューを交え(「挑戦者決定戦」)、勝った方が、現球聖の大坪和史(広島)、現女流球聖の佐原弘子(千葉)に挑むという流れだ。
第7期女流球聖戦・東日本代表は米田理沙
『女流球聖戦・東日本A級戦』は、B級戦通過者14名とシード2名を合わせた16名で行われた。ナインボール6ゲーム先取のダブル・イリミネーションラウンド(敗者側は5ゲーム先取)で4名に絞り、そこから7ゲーム先取のシングル・イリミネーション(準決勝&決勝)という方式。
会場となった東京都渋谷区の『CUE』
今年4強に入ったのは、昨年の東日本代表である女子高生プレイヤー・平口結貴(北海道)を始め、2011年(第3期)の女流球聖・米田理沙(神奈川)、2010年(第2期)の東日本代表・丸岡文子(神奈川)、そして、昨年の『ジャパンオープン』3位の和泉早衣子(静岡)といういずれ劣らぬトップアマたち。
現女流球聖の佐原も見守る中で行われた準決勝、米田は丸岡を相手に終始リードを保って7-5で勝利。もう1カードは、和泉が上がりの9番を外したところから、平口が大逆転勝利を収めた(7-6)。決勝は米田vs平口となり、中盤まで一進一退の攻防が繰り広げられたが、最後まで集中を切らさなかった米田が、総合力の高さを見せた格好で7-4で勝利した。「もう負けるのには飽きました」と笑う米田は、4月4日(土)、大阪『マグスミノエ』で西の代表・松元亜弥(福岡)と戦う。
惜しくも決勝で米田に敗れた平口結貴
『球聖戦・東日本A級戦』は、B級戦通過者27名とシード5名を合わせた32名で行われた。女流と同じフォーマットで8名に絞り、そこから7ゲーム先取のシングルという方式。そのベスト8、昨年の東日本代表・中野雅之(東京)は、在位4期(第19期~第22期)の元球聖・喜島安広(埼玉)といきなり激突。ここを7-6で勝利した中野は、準決勝で波佐間慶太(神奈川)にも粘りの逆転勝ち(7-6)を収めて決勝へ。
中野と代表の座を争った斎藤寛之
決勝の相手、齋藤寛之(宮城)は2000年(第9期)の東日本代表になった実力者。今年はベスト8から榎本純久(東京)、増渕享士(東京)と連破して勝ち上がってきた。昨年と全く同じカードとなった中野vs齋藤のファイナル。一日を通して「妥協しないで撞くことができた」という中野は、ここでも丁寧にランアウトを重ねて7-4で勝利。14時間に及ぶ長い一日の果てに2年連続東日本代表の座を手にした。5月9日(土)、広島『みゆき』で西の代表・木村隼人(岐阜)と対戦する。中野、そこに勝って、大坪に昨年のリベンジを果たすことができるだろうか。
今年の球聖戦&女流球聖戦も、あとは一対一のロングマッチを4つ残すのみ。選ばれし東西男女6名の戦いはいよいよ大詰めを迎える。
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