Player Pick Up 田中雅明
玉のみやこ・京都が生んだ撞球職人、田中雅明。彼は色々な意味で稀代なプレイヤーだ。田中のプレースタイルを形容する『手球のアーティスト』というフレーズは、手球を操る巧さだけでなく、独創性が高く妥協を許さないショットへのコダワリも含められている。球体特有の複雑な要素の絡み合い。それを柔らかいタッチで緻密にコントロールする様は、やはり芸術という言葉がふさわしいだろう。
アマチュア時代からそんな独自路線を歩んできた田中だが、自身のショット以外のことには無頓着だ。試合のルールやフォーマット、さらには種目に関してもほとんどコダワリは見せず受け入れる。またテーブルコンディションなどに対しても柔軟に対応する。「すべては自分のショット次第」。そんな境地なのかもしれない。
昨年に続き連覇を達成。竹田杯をその手に
決勝戦では現ランキング1位の大井直幸と対戦
好調なスタートを切った手球アーティストのプレーは今シーズンも見逃せない