学校対抗、サークル活動から
2月19日、京都市の『VAMP』を決勝会場に『全日本学校対抗ナインボール選手権大会・関西予選』が開催された
CUE'Sの2014年11月号巻末で紹介した学生イベントを覚えておられますでしょうか? これは『京都学生ビリヤードサークル連盟』と『関西学生ビリヤード連盟』が共同で企画したもので、ビリヤードサークルに所属する学生が50名以上集まり、その盛況ぶりにゲストとして参加した3名のプロたちも驚き喜ぶ1日となりました。
その前週には同じく『VAMP』で『第7回京都学生ビリヤードサークル連盟大会』が開催
そうした活動は継続していて、最近では2月12日には『第7回京都学生ビリヤードサークル連盟大会』(以下、京学連)が京都市の『VAMP』で開催され、4大学から11チーム33名が参加して、交流を深めつつ日頃の練習の成果を競い合った模様。この日は同志社大学『BillyQ(ビリキュー)』チームが立命館大学『wang.(ワンドット)』チームを決勝で下して、代々続く歴史あるサークルの貫録を見せる優勝を飾ったそうです。
大会優勝は同志社大学『BillyQ』チーム
また19日には同じく『VAMP』(予選は『Y's』併用)において『全日本学校対抗ナインボール選手権大会』(以下、学校対抗)の関西予選が開かれ、6大学から17チーム(34名)がエントリーしました。この中で4大学15チームが京都の大学から出場していたことは、京学連の活動成果が形になったものと窺え、歴代のリーダーに敬意を表するところです。
そして試合の方は3つの関西代表枠を懸けた熱いバトルが繰り広げられました。予選を通過した8チームがシングル・イリミネーションでトーナメントを行い、和歌山大学チーム(丸岡史弥、関長一郎)が優勝を飾り1位通過を決めました。2位通過は準優勝の立命館大学1(飯塚龍平、高杉察)が、京都産業大学1との3位決定戦を制した同志社大学4(齊藤晴夏、島田洋行)が果たして、3月22日(日)に東京で開催される本戦へ関西代表として3チームが挑むこととなりました。
学校対抗予選はハイレベルな戦いに
なおこの学校対抗は今年で第15回を迎えます(2011年は開催中止のため開催数は14回目)が、第1回大会を同志社大学が制したのを皮切りに、第8回大会優勝の京都大学まで、関西勢は8回中6度優勝してきた実績を誇っています。ですが、2009年以降の5大会は関西勢の優勝はなく、ここでもアマチュアポケット界の関西タイトル離れ現象が認められる状況にあります。
関西予選通過チーム。左から立命館大学(飯塚龍平、高杉察)、和歌山大学(丸岡史弥、関長一郎)、同志社大学(齊藤晴夏、島田洋行)
しかしサークル活動を通じた交流によって新しい競技層は着実に育っており、学生同士の和やかな交流は同時にライバルとして刺激を与え合う良い環境を生み出しています。そして今回、代表となった3チームはいずれも勝利への高い意欲と豊富な練習量を感じさせる実力、そしてマナーも兼ね備えたメンバーが揃っていますので、1ヶ月後の本戦に向けて万全の準備がなされて、全力を出し切ることを切に願う次第です。
このように関西在住の西日本特派員としては、関西復権に向けた学生活動に期待する訳ですがCUE'Sとしては全国の学生サークルを応援し、随時活動情報が寄せられることを待っています。
Akira TAKATA