会場となった東京都渋谷区の『CUE』には215名のアマチュアプレイヤーが集結した
2月15日(日)、東京都渋谷区の『CUE』を会場に『第55回9ボールクラシック・地上最強B級戦』が開催された。この大会はアマチュアプレイヤーの中でも最も数の多い層であり、競技として、趣味として日々ビリヤードを楽しんでいるBクラス以下のプレイヤーを対象としたトーナメントで、実に今年で20年目を迎える。
毎回多数のエントリーがあり、関東圏のプレイヤーにとってはAクラスへの登竜門としても目標の一つとなっている『地B』。今回は215名が出場し、B、LAクラス4ゲーム、C、LB、LC3ゲーム先取のシングル・イリミネーションで熱い戦いが展開され、決勝では岡本康裕選手(ミスタースポーツマン中延)が平松久弘選手(アロウズ)を4-3で破って嬉しい優勝を果たした。
優勝の岡本選手(右)と準優勝の平松選手(写真提供/9ボールクラシック)
一方で『地B』は、真剣な戦いの場であるのはもちろんだが、敗退したプレイヤーの中の希望者が参加できる1ゲーム先取の『裏クラシック』や、試合中にマスワリを出したプレイヤーに『マスワリ賞』を用意するなど、トーナメントに出場するプレイヤー達に一日を楽しく過ごしてもらうためのサブイベントや賞品も充実。こうした事でプレイヤーと一体となったトーナメントとしても人気が高く、それを裏付けるように、この日は出場プレイヤーの有志による「感謝状」が『9ボールクラシック実行委員会』に贈られるサプライズもあった。
またこの日は、東京オリンピック・パラリンピックへのビリヤードの正式種目入りへ向けて活動を続ける『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)から関浩一普及指導員が会場を訪れ、現在継続中の署名活動を行い、出場プレイヤーの多くがビリヤードを愛するファンとして署名に協力する姿が見られた。
アマチュアプレイヤーがトーナメントに出場することは、勝つ喜びだけではなく、自分の実力を試して上達への課題を見付けたり、真剣勝負ならではの緊張感を楽しむなど、ビリヤードの醍醐味を味わえる大きなチャンスでもある。9ボールクラシックは今年、Aクラスプレイヤーも対象としたハイレベルな『9ボールクラシック・チャンピオンシップ』や今回の『地B』を含め、年間6戦のトーナメントを予定している。ちなみに次回の『地B』開催は6月14日(日)の予定だ。