CUE'S3月号は4日発売、付録DVDのカードは大井vs張榮麟
収録カードはヒルヒルまで及んだ激闘を!
ビリヤードに限った話ではないのですが、「できる」「分かっている」といった思いが自身の中に芽生えた頃から、成長が止まるということはよくあることですね。一方、取材を通じてビリヤードのプロと接していると、"トッププロ"と呼ばれる人ほど、新しい発見を日々重ねていたりして、よくハッとさせられます。
誰もが認めるトッププロ・大井直幸
さて、そんな成長を続ける代表格の1人に大井直幸プロの名が挙げられます。彼のことを"天才"的な形容をするケースも多いのですが、選手が年々強くなるのは『研究』『発見』『練習』を重ねた量に比例するもの。ですので『研究』『発見』『練習』を人一倍深く鋭く効率よく行って技術を身につける才に長けているのが、ビリヤードにおける天才だと感じています。もちろん大井プロもその1人で。
収録場所は吉岡正登プロのレッスン専用スペース『Poche』
そんな大井プロが昨年の『全日本選手権』のベスト8で張栄麟(台湾)と激闘を繰り広げたのは記憶に新しい話ですね。その試合がベストバウトということで、映像を付録DVDにしようと話は進み、大井プロをよく知るプロの1人であり、レッスンを通じて客観的な目も養われている吉岡正登プロと豪華なダブル解説にまで話は進展。そして西日本取材班が実況に挑戦することとなりました。
取材場所は吉岡プロのレッスン専用スペース『Poche(ポッシュ)』。大阪は南森町という交通アクセスもよく、また周辺にはオシャレなお店もたくさんあるエリアで、日本一長い商店街として知られる『天神橋筋商店街』もすぐ近くにあるとても便利なロケーションです。ビリヤード台の上に試合観賞用のパソコンを設置し、音声収録用のカメラをセットして準備を整えます。
本人のわかりやすい言葉で試合が解説されていく
大井プロの「早くやろうよ♪」の声を合図に一気に収録に突入し、気がつけば「あっという間」にゲームボールに。世界トップレベルの構想や技術の話を、ここまで明快的確に解説できるのは、「さすが大井プロ」の一言に尽きます。その一方で「大井さんが投げてくるボール(話題)を拾っていいのかいけないのか判断に困った(笑)」(吉岡プロ)というほどの雑談ネタもふんだんに。
大井、吉岡両プロによる軽妙なトークの駆け引きも秀逸
結局、フルゲームに及ぶ激闘(大井vs張)とは裏腹に、音声収録は終始大井プロのペースでワンサイドゲーム(?)となりました。「実況は進行係」と意気込み準備した資料をさほど生かすこともできませんでしたが、あの名勝負を大井・吉岡両プロの解説入りで付録DVDにできたことに価値アリです。また大井プロの才能のひとつを知る機会となることは間違いありません。ぜひご覧ください。
Akira TAKATA