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過去のニュース(2015年)

2015.01.07 イベント

14-1で広がる輪とスキルアップ(前編)

京都14-1研究会活動から

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『14-1ラック』。その名の通り、14個の的球で組んだラックと1つのブレイクボールを用いて、自身が描いた構想を具現化しランを重ねてゆく種目。ポケット種目の中でも選択肢が多く自由度が高いこのゲームは、そこに惹かれ探究するプレイヤーが多く、各地で研究会といった活動が行われている。ヒット映画『ハスラー』(1961年公開)でも主役を演じたポール・ニューマンがこの種目をプレーしていた。今回から2回にわたって、昨年末に特派員が訪れた『京都14-1研究会』のレポートをお届けしたい(14-1のルールはコチラ)。

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会場となったのは京都市の『サンク』


月例開催の同研究会。12月は年の瀬迫る28日(日)に京都市の『サンク』で行われた。「2010年の1月に今のスタイルで再始動したので丸5年になる」(発起人の1人である石川淳プロ談)節目の活動に運よく取材で訪れることができた。「遡れば田中君(雅明プロ)が10代の頃にも研究会が開かれていて、太田(紘治)、浪江(隆)、桧山(春義)、大城(勉)といったメンバーが集まって活動をしていた時期もありました」と振り返るのは、現活動の中心人物で会場も提供する浪江隆プロ。「特に桧山君はショット力もさることながら、いい球を撞いていました。アベレージでも15点くらいを出していましたから」と京都が生んだ名手を懐かしむシーンも。

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研究会の中心となっている浪江隆プロ


そして「過去の研究会が長続きしなかった原因を探り話し合った結果」(浪江プロ)、入会金や年会費、参加の義務などを設けず、出欠の意思連絡のみで誰でも気軽に参加できる会とした。このスタイルは愛好会という言葉が適切だろう。今回集まったのはプロアマ計18名で、アマチュアのレベルはおよそA級中以上と見受けられた。B〜C級の参加も歓迎しているとのことだが、「14-1の面白さをより深く味わえるのはボウラードで180点くらいを出せるレベル」(浪江プロ)とのことで、自然とこうした層で固まりつつあるようだ。京都以外の地域からの参加者が多いことも印象的。この日は年末年始の帰省に絡めて関東在住のプレイヤーも2名参加していた。

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今回の研究会には田中雅明プロも参加


同会を通じてスキルアップはもちろん、愛好家同士の交流も深まっている。活動の雰囲気はトーナメントとは異なり、この日もリーグ戦形式で1人5ゲームを行い、それぞれ終了後には感想や意見を交換するシーンも多く見受けられた。「あの場面で攻めたくなる気持ちが解かる」、「この配置、どうするべきだったと思います?」など、広い選択肢の中からセレクトしたショットを振り返るのも、エニーボールならではの楽しみ。ただしゲーム中は総じてジャッジが速く、スピーディーな進行。これにはゲームに対する精通度合いを垣間見たところ。ポケット愛好家の方、特に上級者には、ポケットの代表的種目の1つである14-1を「分からない」「難しい」と片付けずにトライして欲しいと感じた。

後編では今回の優勝者が所有するキューにまつわるお話や、現場で集めたデータ(使用キュー、タップ)などを織り交ぜながら、同研究会の活動の様子を紹介してゆきます。

京都14-1研究会facebookページ
https://www.facebook.com/Kyotostraightpool

Akira TAKATA