アツかった全日本選手権のお話しを
11月の全日本選手権ではいくつも胸が熱くなる場面がありました
11月に開催された『全日本ポケットビリヤード選手権大会』。今年の主役は準優勝の大井直幸プロと3位入賞を果たした河原千尋プロでしょう(いずれも日本人最高位)。ともにシーズンの最終戦であるこの大会に入る時点で日本ランキング1位。そして揃ってエースのプライドと重圧を背負って、この結果を出しているのですから、ビッグタイトル奪取は叶わなくとも、ファンの期待に十分応えてくれたと言えるでしょう。
大井直幸の活躍に観客は大いに沸きました
結果、2人は前出の戦績を収め自力で2014年のランキング1位を確定させました。大井プロは2年ぶり3度目、河原プロは2年連続4度目の日本一。今この2人が日本のプールシーンを牽引し、世界獲りにもっとも近い存在であるというのは、誰もが認めるところですね。特に大井プロのベストバウトは、ハイレベルで壮絶な激闘でしたので、『CUE'S 3月号』では本人解説入りのDVDを付録としてお届けする予定にしています。これは見逃せません。
今大会のベストバウト、大井vs張榮麟のゲームを3月号付録にてお届けする予定
ちなみに2人は2008年に初めて全日本選手権で日本人最高位の座を射止めました(ともに3位タイ)。それから6年、それぞれが6年分の階段をしっかり登ってきたことを、この大会で示してくれたと感じています。また河原プロは2005年、大井プロは2006年にプロデビューを果たし、ともにキューズアウォード新人賞も受賞している等、共通点が多いことも特筆したいところです。
河原千尋も大井同様、素晴らしいゲームをいくつも見せました
そんな2人をはじめ、多数の日本人プロアマプレイヤーが光り輝いた2014全日本選手権の様子を、これから2週にわたって振り返ってお届けしていきます(他の記事が入る日もあります)。もちろん様々な視点から、硬軟織り交ぜた記事をご用意いたしますので、ぜひ明日以降のWeb CUE'Sをこまめにチェックしていただければ幸いです。
選手権での様々なドラマを振り返っていきます
なお大井プロがデビューした2006年以降の9年間で、大井プロと河原プロの年間ランキングを比較してみたところ、大井プロが3勝、河原プロが5勝、そして今年初めて引き分け(ともに1位)となっていました。そもそも性別が異なるため比較できるところではありませんが、揃って活躍していても、「同順位にはなかなかならないものなんだな」というお話でした。
それでは明日以降の記事にご期待くださいませ。
Akira TAKATA