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過去のニュース(2014年)

2014.12.01 トーナメント

大阪の中田裕貴がチャンピオンに

第12回全国シルバースターカップ

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大阪での数多くの大会が開催される『高井田ビリヤード』(東大阪市)


※今大会の写真をCUE'S facebookページに多数アップしていますので是非ご覧ください

11月29〜30日(土・日)に、大阪の『高井田ビリヤード』(予選は『マグスミノエ』併用)において、『第12回全国シルバースターカップ』が開催された。これは日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)が主催する、B級以下のプレイヤーを対象とした大会として、関西地区を中心にメジャーなトーナメントの1つに数えられる。

今年は前年を上回る196名のプレイヤーが出場し、初日で32名まで絞り込み、決勝日はナインボール5ゲーム先取のシングル・イリミネーションで熱闘を繰り広げた。さすがに決勝日に残ったプレイヤーにはB級の枠に括ることが難しいほどに高いスキルや経験値を有した選手も多数。その中に女子選手が7名残ったことは、レディースクラスのレベル向上を示していたと言える(女子のタイトルホルダー等は出場せず)。

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女性が多いと大会も華やぐ


レベルの高さに比例する格好でスムーズに大会は進行し、午後3時半にはファイナルがスタート。そのラスト・ステージに立ったのは、大阪の辻英行(Be-1)と同じく大阪の中田裕貴(Lin's)。辻はこの日ここまで得点20に対して失点は12(数字はゲーム数)。一方、中田は得点20に失点8という、アベレージでダブルスコアを上回る数字を残している。

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隣県のプレイヤー達を下して決勝に進出した辻英行(Be-1)


また中田の準決勝の相手であった上原秀治は辻とホームを同じくする親交の深いプレイヤーで、辻としては仲間の仇を取りたいところ。その辻は決勝1回戦から兵庫、兵庫、和歌山と隣県の選手と対戦し、準決勝でも兵庫の河野隆昌(Break Nine)が相手。決勝に来て初めて同府対決のカードを迎えた。

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ハイアベレージで決勝まで勝ち上がった中田裕貴(Lin's)


決勝戦でも両選手は互いにミスの少ない締まったゲームを披露。だが僅かな展開の差を逃さず確実にポイントにつなげた中田が3-0とダッシュに成功。ここから攻勢に転じたい辻だったが、決定的なチャンスは与えられず、最後は中田が安定感抜群のブレイクランナウトでフィニッシュ(5-0)を飾った。

表彰式後も残った選手たちは笑顔で交流を深め、大会運営を務めた大島知幸JAPA事務局長は「爽やかで気持ちのよい大会で1年のスケジュールを終えることができました」と参加者たちに感謝の気持ちを述べた。

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応援に駆け付け、大会MCも務めた中野正美プロ


なお以前に本記事でも紹介した和歌山からも近年最多となる約20名の選手が出場し、「全日本選手権に延べ15名が応援に駆け付けてくれて嬉しかった」という中野正美プロ(JPBA)は両日とも応援に足を運び、選手紹介のMCなども務めて大会に花を添えた。また同店所属、近隣エリアのプレイヤーが仲良く、応援し合うシーンも多く見受けられ、こうした仲間の輪がビリヤード場の活気に直結しているであろうことも強く感じさせる大会となった。

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左から3位タイ・河野、優勝・中田、準優勝・辻、3位タイ・上原


健闘した全選手の奮闘を讃えるとともに、アマチュアスポーツとして清々しい余韻を残した今大会が、2015年シーズンのビリヤード界を明るく照らす予兆であると信じて、大会レポートの締めとさせていただきたい。

Akira TAKATA