魅せる球を追い続けた男
日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)所属のプロプレイヤー、立花正雄氏が10月23日6時02分に死去した。享年55歳。
作曲家を志して18歳で上京した立花氏は、20歳の頃にビリヤードと出会うと、一気にその面白さに惹かれ、1988年にJPBA22期生としてプロ入り。自由な発想と繊細なタッチから繰り出される押し、引き、ヒネリによる手球のアクションが代名詞のプレースタイルで、数多くのビリヤードファンから愛された。
1995年には東日本プロツアー第5戦で初優勝を飾り、1998年からは本誌にも登場してそのテクニックを披露。さらに1999年からは自ら原稿を執筆する形で『立花流 手球アクション道場』を連載し、2004年にはDVD『ヒネリを究める』全2巻を監修。そのテクニックのエッセンスを余すところなくビリヤードファンに紹介した。
本誌やDVDでも、その卓越したテクニックと理論を紹介してくれた
2000年ジャパンオープンより。球にかける信念は揺るぎなかった