第25回全日本プロ3C選手権大会
念願の初タイトルを獲得した田名部徳之
11月22日(土)・23日(日)の2日間に渡って、『第25回全日本プロ3C選手権大会』が東京・新大久保にある『ビリヤード小林』にて行われ、田名部徳之がキャリア初の優勝を果たした。
大会のフォーマットは、出場9名による40点先取りの総当たりリーグ戦。前年優勝・船木耕司、ランキング1位・新井達雄、2位・梅田竜二の3名はシードとして、両日の本戦から出場。残る6名は、10月30日(木)から3段階に分けて開催した予選を勝ち抜いた者達によって構成される(界敦康、小林英明、宮下崇生、小野寺健容、田名部、片岡紳の6名)。
決勝日に出場した9選手
初日の22日から快調にスコアを伸ばしたのは、田名部と準優勝の小野寺。1日目を終了した時点での成績は、シードの船木、新井、梅田が苦しむ中、田名部が4勝1敗(Ave1.424)、小野寺は4勝(Ave1.481)とスタートダッシュを決める。
優勝の行方を決定付けたのは2日目だった。小野寺は1勝1分け2敗と前日ほどの結果には至らず、トータル5勝1分2敗。対する田名部は大きく崩れることはなく、直接首位を争う小野寺にも勝利し2勝1敗。トータル6勝2敗。1つの引き分けが大きく明暗を分けた。
こうして以前から、プロ達やプレイヤーの間ではその実力に疑いの余地はなかったものの、惜しいところでタイトルとは縁遠かった田名部が初戴冠にしてビッグタイトルを手にすることになった。
大会最終成績はコチラ
年間MVPは新井達雄の手に!
なお、この大会を持って14年度のJPBFの3Cランキングポイント対象試合は終了し、『第71回全日本3C選手権』で優勝した新井が年間MVPを確定させた。田名部も今大会の優勝や全日本3C準優勝といった優秀な成績により、同ランキングで2位になっている。
明日から韓国で世界戦が開幕
そして、明日から26日にかけて韓国・ソウルで開催する『3C世界選手権』にはその新井と、船木が参戦する。強国として知られる開催国の韓国の選手はもちろん、計21カ国から48名の実力者が集結するため、難しいトーナメントになることは間違いないが、2人の健闘を期待したい。
写真提供/JPBF、carom seminar