第62回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会
会場『名東スポーツセンター』(愛知県名古屋市)
全国各地から384名の撞球人が秋の名古屋に集結した。今日から始まった『第62回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』(以下、アマローテ)。朝9時から受け付けを開始し、定刻には参加者全員が整列して開会式が執り行われた。JAPA中野敏雄理事長の挨拶に始まり、競技委員によるルール説明なども手際よく行われ、昨年の優勝者3名は選手宣誓と始球式にと活躍した。
選手宣誓
試合も愛知県のアマチュア連盟(ARC)会員を中心に手慣れた運営でスムーズに進行。ただし初日の今日は人数が多いため試合の待ち時間も長く、会場2階の観客席では、同県の仲間や遠方のライバルと談笑するシーンも多く見受けられた。もちろんこれは以前から見受けられた傾向だが、その穏やかなムードはスポーツマンシップの浸透を感じさせるもの。
2F席では笑顔が多く見られる
参加選手との会話の中で「この大会はどのような位置付けか?」という質問をしたところ、興味深い答えが返ってきたので紹介させていただきたい。
「競馬に例えると、速い馬が勝つ皐月賞に相当するのが球聖戦。強い馬が勝つ菊花賞が名人戦。そしてこのアマローテは、運勢がある馬が勝つダービー。そして(全国大会としては)最終戦になるので有馬記念の要素も少しありますかね」
歴代の優勝者達が今年もこの地に戻ってきた
また創設以来62年間採用し続けているローテーションという種目については、やはりこの大会を目指して集まった面々から否定的な声はほぼ皆無。ただし「360点くらいのシングル(・イリミネーション)でも面白いかも?」「ノーコールインの場合にオプションを付けたらより公平になるのではないか」といったアイデアは個々から聞くことができた。
中学生や女子大生も参戦する
会場のタイムリミット22時まで試合が行われ、A級は勝者4回戦まで、B級は勝者3回戦まで、女子級は敗者2回戦までを終えて、初日は終了となった。明日は朝9時から試合が始まる。ディフェンディング・チャンピオンが今日の時点で揃って終了となったため、明日は各級から新チャンピオンが誕生することとなる。2014年、もっとも勢いのあるアマチュア選手は誰なのか? 結果は明日の終了後にお届けする予定なので、明日もチェックしていただければ幸いです。
※写真はfacebookページに多数アップしています。また、明日も同様に画像をお届けしますので、ぜひご覧くださいませ
Akira TAKTA