第62回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権
会場となる愛知県名古屋市の『名東スポーツセンター』
明日、11月8日(土)から『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権』(以下、全日本アマローテ)が名古屋市の『名東スポーツセンター』特設会場において2日間にわたって開催される。創設された昭和28年(1953年)以来、毎年継続して開催してきた本大会は、現存するポケットの大会では最古の歴史を持つ。62回目を迎える今年も、A級、B級、女子級の3部門で全国から計384名の選手を迎えて盛大に開催される。
大会は日本伝統の種目でもあるローテーションで競われる
昨年のA級ベスト3。写真左から準優勝・道川浩(福井)、優勝・木村善広(愛知)、3位・小泉毅朗(静岡)
注目すべき点をかいつまんで説明をすると、A級の部はSA以上の猛者が多く集い、そうした優勝候補の中から一層の存在感を示す覇者が出るのか、ニューヒーローが誕生するのか、といった勢力図の動き。昨年はA級、女子級と揃ってニューヒーローの誕生で幕を下ろしている。また女子級は特設慣れした実績も知名度も備えたヒロインが多数出場するため、ひしめき合う優勝候補群が初日から激しく火花を散らせることが醍醐味となっている。作年の女子級ベスト3。写真左から3位・野崎美由紀(京都)、優勝・上栄忍(大阪)、準優勝・斉田六月(栃木)
そして全員が優勝候補とも言えるB級は、回転を追うごとに大きくなる重圧が選手が持つ技量をセーブするため、どこまで自分を貫くことが出来るか、という点が結果を大きく左右するスリリングな展開が見どころ。なお主催のJAPA(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)が『USTREAM』による大会中継を行うので、そちらもぜひチェックしてトップアマの技量と会場の雰囲気をお楽しみいただきたい。昨年のB級ベスト3。写真左から準優勝・斎藤勇生(京都)、優勝・藤永賢吉(山口)、3位・永田洋(大阪)
最後に、現在アマチュアポケット界における全国規模の公式戦は全部で6大会(女子は4大会)開催されていて、この全日本アマローテが1年の総決算となる。決戦の舞台は名古屋。頂点を目指す戦士たちが本気で繰り広げるドラマの結末は日曜日に。