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過去のニュース(2014年)

2014.11.04 イベント

沖縄で人気のイベント。初参戦のリニング優勝!

第4回BAATA OPEN

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3名のJPBAプロも参戦し、賑やかな大会となった

11月に入っても日中の気温は25度を越える亜熱帯気候の沖縄・那覇市。11月1日~2日(土・日)、『BAATA識名店』、同『首里店』を舞台に、『第4回BAATA(バータ)オープン』が行われた。本大会はプロ・アマの公式戦ではないが、県内のトップ選手達が集結する名物イベントとして定着しており、今年は招待プロとして『ジャパンオープン』覇者のアントニオ・リニング(フィリピン)が参戦した他、沖縄出身の銘苅朝樹、沖縄在住の翁長良行、さらに神奈川から高野智央という3名のJPBAプロも参加して、賑やかに真剣に競い合った。

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会場となった『BAATA識名店』

本イベントには力量に応じて2つの部門があり、B・C・Lクラス向けの「ハマチ部門」(ナインボール)は48名で、A・プロ向けの「MAX」部門(テンボール)は32名で予選を行い、それぞれ16名が決勝トーナメントに駒を進めた。本大会が人気を集める要因として、ハマチ部門6ゲーム先取(Cクラス=4)、MAX部門7ゲーム先取という撞き応えのあるフォーマット(※いずれも決勝ラウンド)と、使用するテーブル全7台が手入れの行き届いた「ブランズウィックⅤ」だという本格派も納得のコンディションが挙げられる。K-1方式の決勝ラウンド抽選や、細かく設定されたタイムスケジュールなど競技者向けのお楽しみや配慮も嬉しい。

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同じく会場となった『BAATA首里店』

BAATA代表の川畑直弘氏は、自ら沖縄トップクラスのプレイヤーとして活躍する傍ら、USオープンなどの国内外ビッグイベントへの参戦経験を元に、「なかなか県外に行けない沖縄のプレイヤーがアツくなれるような本格的なトーナメントを作りたい」という思いで本大会を立ち上げた。言ってみれば「大きなハウスイベント」であるのだが、競技レベルや運営体制、そしてイベントをとことん楽しもうとする参加者達の想いは公式戦並と言っていいだろう。

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上:「ハマチ部門」優勝のC・ハウク選手
下:同準優勝の栄野元康晴選手

また、年若いプレイヤーの参戦が非常に多く、アメリカ人も複数名参加しているのが沖縄らしさだろうか。ハマチ部門はそのアメリカ勢の一人、C・ハウク選手がファイナルで栄野元康晴選手を倒して優勝。そして、MAX部門は、4強に銘苅、浜田宗一郎選手、中石健康選手という3名の沖縄勢とリニングが入ったが、初の来沖にも関わらず、すぐにコンディションにアジャストしていた技巧派、リニングが、ファイナルでBAATA所属の浜田選手を破って、初参戦初優勝を飾った。

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上:「MAX部門」優勝のアントニオ・リニング
下:同準優勝の浜田宗一郎選手

今回、筆者は初めて沖縄のビリヤード場に長時間滞在し、イベントを観戦したが、南洋のビリヤード強国である台湾やフィリピンにも通じるところの多い、独特なビリヤード文化やテーブルコンディションなどを肌で感じることができた。詳しくは本誌1月号で詳しく述べることにしたい。

●MAX部門
優勝 A・リニング(フィリピン)
準優勝 浜田宗一郎(BAATA)
3位タイ 銘苅朝樹(JPBA) 中石健康(ROOTS)

●ハマチ部門
優勝 C・ハウク(アメリカ)
準優勝 栄野元康晴(ハスラー)
3位タイ 大城武三(BAATA) 石原昌周(ブリッジ)

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