第28回北陸オープン開催!
会場は石川県白山市の『グランドホテル白山』
今週末の10月11〜12日(土・日)、石川県白山市の『グランドホテル白山』において『第28回北陸オープン』が開催される。この大会は、日本ポケットビリヤード連盟(JPBA)のプロにとって、ランキングレースが佳境を迎える秋に開かれるビッグトーナメントとして知られる。女子の部は第11回大会から創設されたので、今年で18回目を迎える計算となる。
そして今年は男子の東西グランプリを除くと、残すは全日本選手権のみ。つまり今年のランキングを決める上で非常に重要な位置付けにあり、選手達の意気込みも例年以上に高まっていると窺えるところだ。
前回大会男子優勝・北谷好宏、女子優勝・呉芷婷
この大会を占う上で、先に今シーズンここまでの状況を整理しておきたい。女子は河原千尋が現時点で420ポイント差をつける独走体勢に入り、その後ろに梶谷景美、夕川景子、栗林美幸が横並びのセカンドグループを形成。そこを追いかける曽根恭子、工藤孝代、野内麻聖美らを中心にサードグループができ上がりつつある。また終盤におけるランキングの上下は来シーズンに繋がる傾向にあるので、この正念場でどう戦うかに注目だ。
一方、男子は首位の栗林達を筆頭に、羅立文、竹中寛、大井直幸の順に並び、首位と4位大井のポイント差が90点と、上位陣が団子状態で並走を続けている。さらに土方隼斗、田中雅明、赤狩山幸男、川端聡と続いていて、北陸と選手権の2戦で突き抜ける可能性を残している。首位と300ポイント差でラインを引くと、9位の浦岡隆志も入り、例年以上に激しく競り合っている状況だ。
女子ランキング首位・河原
さて、今大会の見どころを上げると、まず女子は昨年まで4年連続で台湾勢に北陸タイトルの持ち帰りを許していて、5年ぶり奪還なるかがポイントとなる。台湾からの刺客は若手2名。ただし、その1人がディフェンディングチャンピオンで今年のジャパンオープンも制した呉芷婷。若い台湾パワーvs国内上位陣の攻防をしっかりと見届けていただきたい。
男子ランキング首位・栗林
次に男子の海外選手参戦は7名(フィリピン4、インドネシア2、台湾1)で、近年の戦績から予想すると、日本勢が5年連続で北陸制覇する可能性は高いと言える。中でも北陸出身の栗林は過去7年連続で決勝日進出を果たすなど(内、2回は準優勝)この大会でのアベレージも高く、最近の群を抜く安定感を見ても錦を飾るかに期待が寄せられるところだ。その包囲網との激しいバトルは今大会の見どころの1つとなるだろう。
CUE'Sも現地に入って画像や映像、そしてレポートを順次お届けしていく予定なので、本サイトと併せてfacebook(www.facebook.com/billiardcues)やツイッター(@CUES_BAB)もどうぞお見逃しなく。なお台風接近の報せもあるので、出場・観戦される方は十分に気をつけていただきたい。