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過去のニュース(2014年)

2014.10.01 イベント

ビリヤードで仲良く楽しく。今、和歌山が熱い

第2回WBFCカップ開催

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当日は、主に県内から26名のプレイヤーが参加

去る9月21日(日)に和歌山県の『ブレイクショット』において、『第2回WBFCカップ』が開催され、県内から25名のプレイヤーが集まり、熱いバトルと交流で盛り上がった。主催は『和歌山B級ファイトクラブ』(WBFC)で、この大会は地域のビリヤード活性化を目的としている。今日は大会の運営に当たった中野正美プロ(JPBA)の談話を交えながら、和歌山で行われている新しい試みを紹介したい。

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会場となった和歌山県岩出市の『ブレイクショット』

WBFCは「2012年に4人でスタートし、県内の愛好家同士が交流を深めることで楽しさ を持続し、球離れを防ぐことを目的に」(中野プロ、以下同)活動を行ってきた。現在は16名まで会員が増え、「県外との対抗戦や遠征も」行っている。また「A級選手や女子プロが指導にあたる練習会も」開催されており、仲間とともに向上していく形が用意されている。

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大会には地元企業のスポンサーも

実は最近、トーナメント会場で和歌山県勢が仲間の応援で盛り上がる様子を記者も目撃していて、それがWBFCの活動がもたらした効果であったことを後に知った。競技層に特化し過ぎて入り口が狭くなる傾向にある業界において、こうした主旨の下でプロやA級選手が連携してアクションを起こすことは、1つの指針を示したと言えるだろう。

そして今大会も「昼食を用意して他店のプレイヤーと交流を深めたり、予選はクラス別の リーグ戦を行い、BC級から8名、A級から4名が決勝トーナメントに残る仕組みに」するなど、スキルや勝敗に偏重せず参加者全員が楽しむことに力を入れていた。また「勝率が同率の場合には、センターショット対決のシュートアウト合戦」を取り入れ、「大いに盛り上がりました」と感触も上々の様子だ。

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大会の上位入賞者

和歌山の元気の源は、明確なコンセプトと、プロや上級者といった層の理解と協力にある。中野プロは今後も「ビリヤードを通じて『ひと』と『ひと』の一体感を高め、地域や ビリヤードの活性化を図ること」を目的としてチーム活動を継続していく意向だ。その先には「WRC(和歌山ローテーションクラブ)への入会や他県との交流もより活発になればいいですね」と明確なビジョンが立てられている。

さらには「今のメンバーがA級になった時に、ビギナー級を支える『いい流れ』になれば」という願いも込められている。既に他県との交流も実現しており、ビリヤードが持つ力を最高の形で引き出している様子が窺える。そして仲間とともに活性化に尽力する中野プロも「全日本選手権や関西オープンなどに応援に来てもらって」、嬉しい思いとともに メンバーと強い連帯感を持てたことに大きな手応えを感じている(以下は会場で聞いた運営サイド・参加者の声)。

◆運営者の声1:みなさん自主的に手伝いに来てくれたので、すごく助かりました! 感謝感謝です。
◆運営者の声2:大会としては、前回(第1回)が16名の参加者で、今回は26名でした。大会に協賛して頂けた会社もあり、大会の規模も、この 1年で大きくなったと感じました。これからも、どんどんBC級の方が増えていってもらえたら嬉しいです。
◆参加者の声1:緊張感ををもってできたので、とても楽しかったです! 来年も是非参加したいですね!
◆参加者の声2:若い人の力で和歌山をこれから元気にして、もっとビリヤードを盛り上げてくれたらいいですね。
◆参加者の声3:今日は日頃撞けない和歌山の人達と撞けて非常に楽しかったです。それに試合の ピリピリ感が良かったです。試合が続いたので精神力がもちませんでしたが、中野プロと対戦できて良かったです!

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この日の参加者全てが熱く、楽しくビリヤードを満喫した

和歌山といえば、来月には『全国都道府県アマチュアビリヤード選手権大会』が開催される。全国から訪れるプレイヤーは是非、和歌山の明るく楽しいビリヤードシーンに触れていただきたい。誰もが最初は初心者だったビリヤード。新しい仲間を誘ってみませんか?

Akira TAKATA