西日本グランプリ第4戦
大井直幸が見事なゲームで魅せて優勝!
昨日、9月28日(日)に京都市の『サンク』(予選は市内複数店舗使用)において『西日本グランプリ第4戦』が開催された。フォーマットは定型のテンボール8ゲーム(ベスト16以降は7ゲーム)先取。今回は波乱含みの予選となり、今年これまで西日本ランキングで3位に着けていた川端聡、同じく4位の福本宇太郎らが姿を消すなど、トップシード組の残留率が低かった。
※福本と同ポイント4位の田中雅明はワールドカップオブプール参戦のため欠場
会場は京都府京都市の『サンク』
そして西のグランプリといえば、昨年から創設された、アマチュア選手が優勝した時の副賞(ペアで行くハワイ旅行4泊6日)が目玉となっている。そして今回、昨年の最終戦以来となるアマチュア選手のベスト8入りが実現し、大阪の藤原慎矢が「あと3つ」と迫ったが、グランプリ2連覇を狙う竹中寛に敗れて夢の副賞は持越しとなった。
※今シーズン終了後に過去2年間の参加アマチュア選手によるハワイ争奪トーナメントが開催予定
そして準決勝に進出を果たしたのは、枠順に前出の竹中、今季グランプリ全戦でベスト8入りを果たしている佐藤正行、第1戦優勝のスピードスター大井直幸、そして香川のベテラン巧者・鎌田充昭という面々。ここで大井と竹中が上位陣のアベレージの高さを披露する形で勝利を収めて決勝戦進出を決めた。(スコアは7-3、7-4)
決勝戦は西のスピードスター対決となった
この2人のファイナルは過去に2度実現しており、勝率は5分。また竹中がプロテスト合格を果たし年明けのライセンス発給を待つ2009年の12月に、『兵庫オープン』で決勝対決が実現していて、その時は大井が勝って兵庫初制覇を決めている。思えばこの時が2人の戦いの幕開けだったのかもしれない。
今では2人は同じキュー(キャニス)を使い、更にはグローブもペアルック。そして楽しむプレースタイルでは日本で双璧を成す。またショット直後に上体が動く点でも酷似していて、我々撮影者の間では、2人のショット後の撮影の難易度の高さ(上体が素早く起きるため被写体ブレを起こす)についてしばしば話が交わされるほど。
余談が過ぎたが、そんな2人の決勝は竹中のブレイクでスタートした。準決勝を同じテーブルで撞いた大井に一日の長が出たか、コンディションにアジャストした大井の先行でゲームは進み、竹中も随所で魅せて場内の拍手を誘うも、主導権を握った大井が終盤も駆け抜けてスコアは7-2、約40分のスピード決着となった。
最終戦もこのまま大井直幸が駆け抜けるか!?
これで西日本グランプリは残すところあと1戦。11月2日(日)に名古屋で第5戦の開催が予定されている。首位の大井が名古屋でフィニッシュを飾るのか、直後を追走する竹中が捲るのか、はたまたニューヒーローが誕生するのか。最終戦にもご注目いただきたい。
Akira TAKATA