2014 World Cup of Pool
地元期待のイングランドAチームもベスト8に進出
『World Cup of Pool』も今日で4日目。前日までに18チームが大会を去り、練習テーブル回りも随分閑散としてきた。だが、シングルトーナメントはここからが本番だ。4日目はベスト16の6試合がおこなわれ、ベスト8が出揃うことになる。
一昨年優勝のフィンランドはポーランドを完封
初戦はいきなりの好カード、'12年決勝の再戦、フィンランド vs ポーランドだ。当時は共に初優勝を賭けて戦いフィンランドが勝利。だが、ポーランドのカロル・スコベルスキはその数ヶ月後の『World Pool Masters』で初優勝。その時の決勝の相手は、今回のチームメイト、マテウス・スニーガキだった。リベンジに燃えるポーランド。しかし、フィンランドは想像以上に強く、終わってみればなんとポーランドに1点も与えることなく、7-0で勝ちきってしまった。ポーランドは何もさせて貰えなかったというのが本音だろう。フィンランドはベスト8でフィリピンと激突する。
今年のナインボール世界王者、ニールス・フェイエン(右)擁するオランダも勝利
続く第2試合ではオーストリアがカタールを7-5で競り落とす。台湾に勝利して世界を驚かせたカタール。チャンスはあっただけに悔しい敗戦となってしまった。第3試合はオランダとスイスの対戦。オランダの
ニールス・フェイエンと
ニック・ヴァンデンバーグは9回目となるこの大会のほとんどでタッグを組んでいるだけに、チームとしての戦闘力はずば抜けている。7-4という点差以上に楽な勝ち方でベスト8に進んだ。
ドイツはカナダに追い詰められながらも不屈の闘志で逆転勝ち
夜の部の初戦はドイツ vs カナダ。4人中で世界タイトルを持っていないのはカナダのジョン・モーラだけ。モーラも決して下手なわけではないが、どうしても見劣りしてしまうのは事実。だが、この劣勢をものともせず、カナダの"ライオン"
アレックス・パグラヤンが大暴れ。2-5ビハインドからスリーファウルを絡めて6-5と逆転に成功。リーチをかけた第12ラックもセーフティ戦に勝ち、勝利まであと2球まで辿り着いた。しかし、勝ったかに思われた8番、まっすぐ引くだけだったこの一球でモーラがカタカタ。ドイツ、取りきりマスワリで逆転勝ちだ。パグラヤンが素晴らしかっただけに悔やまれるが、これがチーム戦の恐ろしさだ。
フレッシュなペアで臨む中国は地元イングランドを破り快進撃中
中国 vs イングランドBは、中国がアウェーにさらされる前にイングランドBが7-0で吹き飛ばされてしまった。
ダリル・ピーチ&
クリス・メリングも硬く、本来の実力を出す前に終わってしまった感じだが、党金虎&ワン・カンの実力も相当高い。中国、明日はオーストリアと対戦になる。
4日目最終戦は地元のエース、イングランドA vs ギリシャ。
ダレン・アプルトン&
カール・ボーイズの世界チャンピオンコンビはアプルトン主導のチーム。この日も揺るぎないプレーでギリシャの反撃を許さず、7-1で大勝だ。Bチームの完敗に沈黙した地元のギャラリーも、最後は大いに盛り上がった。
明日5日はベスト8の4試合がおこなわれる。World Cup of Pool、いよいよ終盤戦だ(トーナメント表は
こちら)。
On the hill!