2014 World Cup of Pool
イギリス・ポーツマスにて開催中!
2014年の『World Cup of Pool』は、ギリシャ対インドネシアのヒルヒルからスタートした。先に5-2と先行したインドネシアをギリシャが追い上げて先にリーチ。インドネシアもヒルヒルまで粘ったが、最後はムハマド・ズルフィクリが比較的イージーな4番を外してしまい、アウト。ギリシャがシーソーゲームを制した。23日の午後の部は、フランスがイタリアを7-4で、オーストリアがポルトガルを7-2で下してベスト16進出。さあ、夜の部の開幕戦は日本対ロシアだ。
日本のエース、土方隼斗
18時から始まった"日露戦争"はロシアのマスワリでスタート。すぐに土方隼斗と田中雅明からなる日本チームも追いつくが、タイムファールから1-2のビハインドに。ここからロシアリードで試合は進むも、3-5から日本が逆襲に転じて6-5と先にリーチをかける。第12ゲーム、田中のブレイクはノーイン。取り出しの1番サイドバンクをチナコフが決め、二転三転するも最後はチナコフの6番腹切りバンクが決まってヒルヒルに至った。
田中のスーパーショットも飛び出した
リーダー格のステファノフにミスが目立つのとは対照的に、チナコフは第12ゲームだけで3発のバンクショットを決めて日本に追いすがる。最終ゲーム、ステファノフが2番で厳しいセーフティを決めて日本はピンチに。しかしここで田中に1クッションからサイドインに叩き込むスーパーショットが飛び出した。あとは取り切るだけ!
見せ場は作るが、勝利にはあと1歩及ばず......
しかし、今大会は昨年から5秒縮まった30秒のショットクロックが採用されており、既にエクステンションを使った日本にも余裕はない。そして、田中の6番から7番への出しが少し弱く、7番への直接の入れがない状態に。直前のゲームでチナコフが決めた腹切りバンクと良く似た配置となったが、同じく腹切りバンクにいった土方の球は少しレールを舐めて穴前に残ってしまった。日本、万事休す。ロシアが残り3球を取り切って、激戦に終止符を打った。9回目となるWorld Cup of Poolにおいて日本がベスト32で敗退したのはこれが初めて。土方と田中、共にそれぞれを持ち味を出せた試合ではあったが、勝利を掴み取ることは出来なかった。
続く夜の部では12年優勝のフィンランドが韓国を完封。最後に登場したディフェンディングチャンピオンのフィリピンは伏兵チリの奮闘に苦戦するも、7-5で勝利を収めた。フィリピンはベスト16でフランスと対戦だ。大会は明日24日もベスト32の6試合が行われる。
On the hill!