第46回全日本カードル47/2選手権大会
各地の予選を勝ち抜いた代表達が会場に集結
9月13〜14日(土・日)、愛知県名古屋市北区にあるビリヤード『Dr.CAROM』において『第46回全日本カードル47/2選手権大会』が開催された。昨年度選手権者と各地区の予選を勝ち抜いた代表が6名×2組のセミファイナルリーグ(120点ゲーム)を戦い、両組の上位2名が決勝トーナメント(150点ゲーム)に進出できるというフォーマット。(カードル競技とは制限区域が設けられ、手球以外の他のボールを少なくとも1個その区域外に出さなくてはいけないというキャロムビリヤードの競技)
セミファイナルリーグ1組は、昨年度選手権者の町田正プロ(関東)が5戦全勝Ave.15.78で1位通過、小林英明プロ(関東)が3勝2敗で地元の鬼塚春雄選手(アマ)と並ぶがアベレージ差で2位通過。2組は、森陽一郎プロ(関東)が5戦全勝Ave.14.63で1位通過。地元の加藤秀嶽選手(アマ)が初戦で森に敗れたものの1敗を守り2位通過となった。
準優勝・町田正(左2)、優勝・森陽一郎(中)、3位・小林英明(右2)
決勝トーナメント。町田対加藤のカードは、加藤が序盤リードを奪うものの14イニング150-116で町田が勝利を奪う。もう一方の森対小林は、当たりが続かない小林を寄せ付けず8イニング150-52で森が勝ち上がった。決勝戦は町田対森のベテラン2名の対戦となる。
森、歴代15回の優勝を誇る町田を破っての優勝!
優勝決定戦は5イニングを終えた時点で31-18と町田が先行するが、その後先攻の森が37点、42点と立て続けにランを出す。次のイニングも絶効配置をもらうものの3点当てたところで先球を制限区域内からわずかに出し切れずにファウルを犯す。カードル競技の細かい厚み・力加減の難しさを感じさせた。後攻の町田はチャンスをもらうが26点で外し、10イニング目に森が39点を当てたところで球が一直線に並び大回しを狙うもわずかに外れて141-76。13イニング目、離れた球をもらうが丁寧に寄せ大勢の観戦者の見守る中を撞き上げ、森の初優勝で幕を閉じた。これで『全日本バンド選手権』、『全日本スリークッション選手権』と本大会で3つの全日本選手権タイトルの獲得となった。
Kenji Ishiguro
写真提供/日本ビリヤード協会 中部支部