第19回東海グランプリ閉幕
『北名古屋市健康ドーム』特設会場が舞台に
昨日から開催されていた『東海グランプリ』。決勝日の今日は『北名古屋市健康ドーム』に6台のテーブルを設置した特設会場に男子16名、女子8名が登場し、地元のビリヤード同好会員や愛知県を中心としたビリヤードファン達が多数見守る中、濃い内容のハイレベルなバトルを披露した。なお開会式には北名古屋市長も挨拶に訪れ、「ビリヤードが人と人、自治体と自治体をつなぐ」という旨のビリヤード関係者にとって嬉しい祝辞を述べられた。
羅立文、圧巻の優勝!
試合は結果から入ると、男子は羅立文が決勝戦で栗林達を下して東海初制覇を果たした。数々のオープン戦タイトルを保持する羅だが、不思議と東海には縁がなく、上位入賞を果たしたのは2010年に3位入賞を果たした1回だけ。しかし今日は初戦の高野智央戦を皮切りに、竹中寛、大井直幸という好敵手達を3人合わせて8失点という内容でファイナルへ進むと、同じく好調な気配だった栗林とセーフティなど技のラリーを制する格好でポイントを重ねて、零封に仕留めて堂々の優勝を飾った。
一方、女子の部では今季ここまで7戦4勝と独走中の河原千尋が、野内麻聖美と夕川景子を連破して早々に決勝戦進出を決めた。一方の山からは梶谷景美が久保田知子、高木まき子を破って決勝戦に姿を現す。ちょうど1週間前の関東オープンと同一カードのファイナル。その時は7-1と河原が圧勝を収めている。
梶谷の東海制覇は通算5度目の大記録
今回も3-1まで先行したのは河原。だが梶谷がタイムアウトをはさんだ後に2点を返してスコアは振り出しに。そして第7ラック、梶谷のプッシュアウトを受けた河原はバンクショットからランアウトを決めて再びリードを奪い、ゲームは終盤に入った。そしてここから男子と同様に技の応酬を繰り広げて、ギャラリーを十二分に惹き付けるゲームを披露。結果、ラストを渾身の取り切りで決めた梶谷が今シーズン初優勝を決めた。
特設会場でプロの華麗な技を見せた優勝者2名
そして笑顔が咲き乱れる表彰式では、優勝した2人に対して今回特別に用意された『北名古屋市長章』の賞状も授与され、またベスト4の全員に副賞としてガラナドリンクが贈呈された。最後まで残った大勢のギャラリーも大満足の表情で会場を後にし、東海グランプリでは久しぶりとなる特設開催は大成功を収めた。事実、観客席のレスポンスの良さは、珍しいほどの域にあった。
また男女ファイナルで見せていた匠の技の数々は、追ってCBNTでも放送される予定なので、ぜひチェックしていただきたい。
Akira TAKATA