明日から第12回兵庫オープン開幕
今週末は『兵庫オープン』の観戦へ行こう!
今年で12回目を迎える『兵庫オープン』が明日から2日間にわたって『ニッケパークタウン』(兵庫県加古川市)で開催される。予選は同じく兵庫県姫路市の『クエッション』と明石市の『サリーズクラブ』を併用し、全29組に分かれて各組1名が通過する形で行われる。そしてシード選手3名を加えた32名が日曜日の決勝へと進むことができるフォーマットとなっている。
今年の注目はJPBAの公式戦(グレードはG2)として開催されることで、日本を代表するプロたちが全員出場するという点。一方でこの大会は2010年よりBCJ(日本ビリヤード商工連合会)の協力を得てビリヤードの普及浸透に重きを置いてきた経緯があり、トリックショットショーや子供の体験コーナーなど、イベント色の強いトーナメントとして定着している。
例年、プロ達はイベントにも精力的に参加していた
こうした点から、トッププロが集結するハイレベルなトーナメントが、既存のビリヤードファンでない層に向けてどのようにビリヤードをアピールすることができるのかが試される場となることが予想され、また今後のプロが向くべき指針を探る上での好機となることだろう。
昨年の優勝者、竹中寛
もちろんトーナメントも激戦となることは間違いなく、今シーズンのレースを占う上で重要なターニングポイントとなることは間違いない。先日の記事でもお伝えしたように、現在ランキング首位を走る竹中寛から10位につける塙圭介までのポイント差はわずかに240点。現時点で大勢が日本一を狙える位置につけており、この大会を皮切りに秋のトーナメントラッシュでどのような変動が起こるのか興味深いところだ。
このように日本を代表する豪華フルメンバーが集う今年の兵庫オープンは、ショッピングモールを行き交う人々に対して、いかにビリヤードをアピールすることが出来るのか? プレイヤーが内に秘める闘志を、どう変換して外向けに発信してゆくのか。業界全体の力が試されている時かもしれない。そんな決戦の火蓋は明日10時に切って落とされる。
Akira TAKATA