2014年日本勢の海外での活躍
今年は世界3位の結果も残したチームジャパン
日本のビリヤードのレベルは世界からみても決して低くはない。世界の強豪国のひとつと言っても差し支えないだろう。今年も世界に対して日本のポケットビリヤード界をアピールするのに十分な活躍を選手達はしている。
河原千尋、アムウェイオープンをはじめ世界戦でも活躍
まずは2月に台湾で行われた『Amway eSpring Women's World 9-Ball Open』だ。世界中のトップ女子が集まる今大会で、昨年のJPBAランキング1位の河原千尋はカレン・コー(アイルランド)、現在の世界ランキング1位の韓雨(中国)といったビッグネームを倒して見事に5位タイに入った。現在も台湾で練習を積む河原は既に世界のトップも狙える位置にきているのではないだろうか。
梶谷景美はチャイナオープンで5位
また6月の『チャイナオープン』では、長きに渡り日本のトップを歩み続け、世界での実績も十分な梶谷景美が5位タイに入る。10月には『女子ナインボール世界選手権』もあり、梶谷・河原の活躍に加えて今年の国内戦で2勝を挙げている栗林美幸の世界戦復帰にも期待したいところだ。
世界選手権で9位タイの栗林達。さらに上の結果を目指す
男子選手達も奮闘している。6月にカタール・ドーハで行われた『男子ナインボール選手選手権』では過酷なステージ1に参加した4名のうち3名とシード選手3名がステージ2に進出し、土方隼斗と大井直幸が17位タイ、栗林達が9位タイという結果を残した。来年以降に奥村健、高橋邦彦、赤狩山幸男に続く4人目の世界チャンピオンの誕生に期待も高まる。
積極的に海外タイトル獲りを狙っている土方の活躍に注目だ
7月、中国・北京での『世界国別対抗チーム戦』では土方、大井、田中雅明、河原が参戦。世界のビッグネームが集結したこの大会で日本チームは3位入賞を果たした。前回大会では準優勝にもなっており、チーム戦での活躍は日本全体のレベルの高さを示す結果と言えるだろう。9月イギリス・ポーツマスでの『ワールドカップ・オブ・プール』には土方・田中ペアが出場するが、こちらでも結果を残してくれるのではないだろうか。
11月の世界ジュニアに出場予定の平口結貴
また、プロだけではなくジュニア世代の活躍も目を見張るものがある。8月の『アジアジュニア選手権』では平口結貴が銅メダルを獲得し、11月の『世界ジュニア選手権』への出場を決めた。同大会に出場した神箸渓心、佐々木海、奥田玲生といった伸び盛りのさらなる成長が楽しみな選手達がいる。
日本人の世界での活躍は国内ビリヤード界の盛り上がりにも繋がるだろう。今年の主な世界戦は他にも10月に『USオープン』、11月の『第47回全日本選手権大会』などが控えている。チームジャパンの世界での更なる飛躍を期待したい。
・日本人選手達の世界ランキング(7月6日発表)
ーー男子ーー
19位 土方隼斗
30位 大井直幸
41位 栗林達
ーー女子ーー
14位 梶谷景美
19位 河原千尋
38位 曽根恭子
42位 野内麻聖美
47位 夕川景子