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過去のニュース(2014年)

2014.08.27 その他

河原・栗林の争いとトップを伺う選手達

JPBA女子2014年ランキング

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現在2014年のランキング1位の河原千尋

2014年、JPBA女子ランキング対象試合は全部で10試合で既に6試合を終えたところだ。その中でタイトルを獲ったJPBA女子選手はわずかに2人。それが現在のランキング1位河原千尋と2位の栗林美幸だ。

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河原とまさにツートップといった格好の栗林美幸

1月の『第11回関西レディースオープン』に栗林が1勝目を獲ると、3月の『全日本女子プロツアー2014第1戦』は河原、5月の『第25回 大阪クイーンズオープン』に栗林、6月の『全日本女子プロツアー2014第2戦』は河原といきなり2名でタイトルを独占した。7月の『第27回ジャパンオープン』こそ呉芷婷(台湾)に優勝を譲るものの、8月10日(日)の『全日本女子プロツアー2014第3戦』は河原が3勝目を上げ、一歩先に出た。

昨年のMVPの河原であるが今年は3月の『アムウェイオープン』で5位タイに入るなど海外戦でも活躍。また、現在は練習場所を台湾に移して更なるレベルアップを計っている。日本のトップを走りながらもさらに世界を志向する姿勢がやはり強さの秘密の一つではないだろうか。

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今年は2度ファイナルでの対戦があり、いずれも河原が勝利

栗林は、産休明けで出場機会も少なかった昨年から打って変わって本格復帰を果たした今年は年始から1勝を奪うと4戦でファイナルに進み、2度の優勝という申し分ない結果を残している。6勝を挙げた2008年以来の年間ランキング1位に向けて、まだまだ勝ち星を増やしていくかもしれない。

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ジャパンオープンでは日本人最高位の3位タイの夕川

この2名が頭1つ抜けた結果を残してはいるが、他の選手も虎視眈々とその牙城を崩さんと備えている。3位の夕川景子は4度の3位タイ、2度の5位タイと全試合でベスト8入りしている唯一の選手だ。4位には「女王」梶谷景美が入っている。過去10年で5度のランキング1位を獲っている梶谷、一度もファイナルを撞いていないというのはかつてない状況だ。

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梶谷が未勝利のままシーズンを終えることは想像し難い

その他の選手では野内麻聖美曽根恭子といった上位常連の選手が入る一方で、関西オープンで準優勝を飾った新人プロの佐藤千晶、女子プロツアー第1戦で3年目にしてプロ入り後初の公式戦ファイナル進出をした工藤孝代といった新しい顔もランキングに食い込んできている。

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関西オープンで鮮烈なデビューを果たした佐藤は現在9位

今年のランキング対象試合は9月の『第21回関東レディースオープン』と『第14回東海レディースグランプリ』、10月の『第28回北陸オープン』、そして11月の『第47回全日本選手権大会』の4戦となった。河原・栗林のどちらかが最後にトップに立つのか、それとも実績十分の強豪選手が2人に待ったをかけるのか、はたまたフレッシュな選手がランキングを塗り替えることもあるかもしれない。先の展開に、ビリヤードファンとしては期待が尽きない。

・2014年統一ランキング(集計期間2014年1月〜7月)
1位 河原千尋  1170P
2位 栗林美幸  1060P
3位 夕川景子  940P
4位 梶谷景美  900P
5位 野内麻聖美 890P
6位 工藤孝代  830P
7位 曽根恭子  820P
8位 溝口清美  780P
9位 久保田知子 740P
9位 佐藤千晶  740P