青木亮二がリー・バン・コルテッザを下してベスト4へ
最終日を迎えた第27回ジャパンオープンは、午後1時過ぎより男女準々決勝がスタート。まず男子テンボールの部は、準々決勝4カードの内、3カードが日本勢vs海外勢の構図となった。ワールドクラスプレイヤーであるロドニー・モリス、リー・バン・コルテッザ、アントニオ・リニングの3名とは、それぞれ田中雅明、青木亮二、塙圭介が対戦した。
この中で、今回もいち早く勝ち上がりを決めたのはまたもやモリス。スピーディかつ正確のショットで得点を重ねていき、一気にリードを広げたモリスに対して、田中も2-7から3ポイントを返すが、最後は田中のブレイクノーインからモリスがランアウトを果たして9-5で勝利した。
塙vsリニングのゲームも序盤からリニングが走る展開で7-1。反撃が期待された塙だったが、2-7とした第10ゲームで痛恨のスクラッチ。この後2ゲームを連取したリニングが準決勝に駒を進めた。
激闘となったのが青木vsコルテッザのゲーム。青木は序盤から気迫のプレーでリードを保つ展開で第11ゲームを終えた時点で7-4とリード。しかし第12ゲーム、8-4とリーチをかける場面で10番ボールをミス。ここからコルテッザも追いすがって7-8と迫ったが、多くのギャラリーが見守る中で慎重に最後の10番ボールを沈め、日本勢にとっても大きな勝利を手にした。
また、日本勢対決となった早瀬優治vs竹中寛の戦いは終盤まで競り合いが続きヒルヒルゲームとなる。他の全てのゲームが終了し、会場中の視線が1番テーブルに集中する中、最終となった第17ゲームで渾身の取り切りを見せた早瀬が見事勝ち残りに成功した。
一方の女子ナインボールの部でベスト4一番乗りを果たしたのは、昨年大会3位の呉芷婷(台湾)。同じ台湾の李佩容を相手に終始安定したプレーを見せて8-2とし、昨年に続いて準決勝進出を果たした。
また、アマチュアとして唯一、ベスト8に勝ち残った和泉早衣子は堂々としたプレーで工藤孝代を8-3で撃破してベスト4へ。JPBA勢同士の対戦となった野内麻聖美vs李佳、そして夕川景子vs台湾の謝喩雯はそれぞれ李佳と夕川が8-5で勝って男女ベスト4が全て出揃った。