第42回全日本14-1オープン選手権大会
吉岡正登、プロ2勝目は全日本タイトル
『第42回全日本14-1オープン選手権』は、14-1(ストレートプール)が種目となった年に一度のJPBA公式戦であり、「全日本」タイトルの一つでもある。6月22日(日)、出場102名から絞り込まれた16名が頂点を目指すその決勝トーナメントが、東京都豊島区の『ビリヤード・ロサ』を会場に開催された。
決勝会場となった『ビリヤード・ロサ』
そしてこの日、現在カタール・ドーハで開催中の『男子ナインボール選手権』に参戦中の7名のプロこそ不在だったものの、昨年のファイナリストである
高橋邦彦、
竹中寛を始めとした実力者が揃う中で、見事に全日本選手権初制覇を果たしたのが
吉岡正登であった。
3位タイ・川端聡
吉岡はベスト16戦で
田仲海輝を100-18で下すと、ベスト8戦では2012年大会で準優勝している
塙圭介との接戦を100-82でものにする。さらに準決勝では
浜田翔介、
竹中寛を破って勝ち上がってきた
川端聡と対戦し、中盤まで競ったこの試合を100-58で制して初優勝を懸けた決勝に臨むこととなった。
3位タイ・斎藤慎太郎
もう一方の山で素晴らしいプレーを魅せたのが
早瀬優治。こちらはベスト16戦で関隆史を100-45で退けると、ベスト8戦では昨年の優勝者で、大会連覇、さらには大会通算5度目の優勝を狙う高橋邦彦とマッチアップ。ここで早瀬は序盤の競り合いから第5イニングに47点のランを繰り出して突き放すとそのまま高橋を押し切って100-45で勝利。
斎藤慎太郎との対戦となった準決勝では、75-78となった勝負際の第10イニングに25点を撞き切って決勝に駒を進めた。
準優勝・早瀬優治
どちらが勝っても初優勝となる決勝戦。「ファイナルはリズム良く、ハイランも目指して思い切って行けました」と試合後に話してくれた吉岡は、2〜4イニングでテンポ良く40、15、32とランを重ねて87-8と大きくリードを取る。その後、ブレイクボールのシュートミスで早瀬にターンを譲るが、早瀬もここでのチャンスを活かす事ができず反撃も2イニングで30点。そして89-38で迎えた第6イニング裏、「優勝」に向けて改めて気持ちを入れ直した吉岡が11点ランで100に到達し、自身の大きな目標の一つである「全日本」タイトルを見事に獲得した。