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過去のニュース(2014年)

2014.06.11 トーナメント

チーム戦予想、敗者の弁

第50回都道府県対抗PB選手権大会より

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会場の『ビッグホエール』(和歌山県)

まずはお詫びから入らせていただきます。

優勝:沖縄チーム(ONPC)、準優勝:富山チーム(TRC)、3位:愛知Aチーム(ARC)、4位:福井チーム(FPBC)。5月31日(土)、6月1日(日)に開催された『全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』の順位です。6人もの専門家が優勝予想を行い、1人が3位の愛知チームを予想したのみで、ほぼ惨敗の予想結果になったことについて、読者の皆様ならびに、沖縄チーム、富山チーム、福井チームの関係者の皆さまに深くお詫びを申し上げます。

記者を代表して私は本日、頭を丸めてまいりました。執筆陣の優勝予想をあらためて振り返りますと、3位愛知、5位埼玉、6位神奈川、9位東京、15位千葉、31位兵庫、となっておりました。優勝予想の結果が平均11.5位とはお粗末で言い訳のしようもありません。

しかし各県の猛者(エース級)が集う5番手から大会MVPが誕生したのも何年ぶりのことでしょうか。愛知の和田敏幸選手が、グループリーグでただ一人全勝の成績を収めたことは、現名人という名前と実力をもってしても、ミッション・インポッシブルを遂行した人として敬意を抱かずにはいられません。

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大会MVPの和田選手擁する愛知Aチームが3位となった

今大会もよく見ていると、やはり『チーム力』という要素が本当に大きいと感じました。星を数える時に、「アイツより俺が上」「俺は勝っているのに」といった空気が出てしまうと、チームとしては負のスパイラルに突入。反対に「あの厳しい番手で頑張ってくれている」「踏ん張る仲間のために勝ちたい」というムードが芽生えると、個人のスキルレベルを凌ぐ数字が出ることも少なくありません。

グループリーグを通過した後、つまり準決勝以降は、球の神様がここにいるのではないか? とさえ感じることがあります。全出場選手が人だかりとなってテーブルを囲み見守る絵は、他の大会で見ることのできない、緊張感と熱気に包まれる、ビリヤードの醍醐味を凝縮した空気に溢れています。そこに立つということは、勝敗に関わらず主役として胸を張れる快挙だと感じます。

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大勢の参加者が台をぐるりと囲む

そんな事を肌で感じ、参加することに意義があるアマチュアスポーツの祭典であると肝に銘じて、それでもなお来年も懲りずに優勝予想を行っていきたいと存じます。十分にチーム力の分析に注意をしながら。なお、今回は出場チームにアンケートをお願いし、チームの平均年齢といったデータを収集させていただきました。こちらは8月4日発売の『CUE'S 9月号』で紹介いたしますので、ご期待下さいませ。

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沖縄チーム、見事な初優勝だった

「沖縄のメンバーを見れば、優勝候補のひとつであることは明白だった」。これは予想した者たちが声を揃えているところで、決して後づけの御託ではなく、他の優勝候補チームを推してしまった、という言葉です。きっと同じ感覚の方は少なくないと思います。

最後に。アンケート内の『クラブの特徴を四字熟語で表すと?』の質問に対して、沖縄県チームは『自由奔放』と回答されていました。あらためまして、全国制覇おめでとうございます。

Akira TAKATA