WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2014年) > 九州制覇したのは川端聡!

過去のニュース(2014年)

2014.06.10 トーナメント

九州制覇したのは川端聡!

第26回九州オープン

26kyushu_hall_th.jpg

『第26回九州オープン』メイン会場の『ビリヤードみやま』

九州で一番大きな試合、『九州オープン』も6月8日(日)の開催で26回目を迎えた。いきなり余談で申し訳ないが、JPBA浪江隆理事長は今年が25回目の参戦だそうだ。決勝会場となったのは福岡の『ビリヤードみやま』。20台のブランズウィックが並ぶ店内はまさに壮観。九州のビリヤード大会を支える屋台骨のような大型店だ。

予選はエントリー160名を16組に分け、『ビリヤード淡路』『ビリヤードFOX 飯塚店』も会場に加えて行われた。九州オープンといえば数年前まで250名前後のエントリーがあったものだが、昨年には140名台に減少。今年、少し持ち直したのは本当に喜ばしいことだ。

26kyushu_noda_th.jpg

プロを相手にも大善戦した野田哲平アマ

ノーハンデのオープン戦とはいえ、5ゲーム先取という短距離戦が影響してか、ここ数年アマチュアの活躍が目立っていた今大会。だが、決勝シングル(ベスト32~)が6ゲーム先取になった今年、ベスト8のプロ vs アマ対決でプロが全勝し、ベスト4は全てプロという結果に。そのなかで惜しいゲームをしたのが、斎藤慎太郎(JPBA)と対戦した野田哲平(KPA)。2点ビハインドからヒルヒルに追いつき、斎藤のセーフティミスから取り切り体制に入ったものの、残り2球の7番でミスが出てしまった。

斎藤は準決勝で地元福岡の北谷英貴(JPBA)を倒して決勝に勝ち上がる。もう一人の地元、辻田佳一(JPBA)はベスト16で昨年優勝のエルヴィス・ペレス(フィリピン)に競り勝ち、ベスト8では一昨年アマチュア優勝を果たした小川立致(OPC)にストレート勝ち(6-0)と、順調に勝ちを積み重ねたが、準決勝で川端聡(JPBA)に屈した。

26kyushu_tsuji_th.jpg

地元プロの辻田佳一は3位タイ

勝てば3連覇を達成した06年以来の優勝となる川端と、初優勝を目指す斎藤。序盤で流れを掴んだ斎藤が2-0とリード。続く第3ゲームもマスワリ体制だったが、6番で斎藤がイージーミス。これで川端が生き返り、逆に3-2とリードするもセーフティに行った2番を空クッションで決められ3-3。両者にミスが出る中、川端が先に5-4とリーチをかける。

26kyushu_saito_th.jpg

川端と決勝戦を戦った斎藤

第10ゲームのブレイク、マスワリ配置が来たかと思われたが、川端5番をサイドにいってミス。斎藤、最後のチャンスだったが、コーナースクラッチを気にし過ぎたか、やはりサイドを決められずに大魚を逸す。

26kyushu_kawa_th.jpg

辛くも優勝を手にした川端

「プレーしながら自分に腹が立って仕方がなかった」と川端。予選ではヒルヒルの決して難しくはなかったゲームボールをミスして負けるなど、何故か「試合に集中出来なかった」そうだ。決勝ではあまりの不甲斐なさに「何年球撞いとんねん!」と、泣き出したい心境だったのだとか。

26kyushu_win_th.jpg

川端、8年振りの九州オープン制覇だ

「勝ち慣れた」ベテランがそのような状態だっただけに、傍目から見ればこの決勝は斎藤にとって千載一遇のチャンスだったはず。だが、普段から同じ関西に所属しているだけに、斎藤はこの日の川端の「ズレ加減」がむしろ気になってしまったのかもしれない。あの第3ラックをマスワリしていれば、結果は全く違ったものになっていたことだろう。

北海道の猛暑で始まった今年の夏。九州一から日本一へ、夏のビッグイベント、『第27回ジャパンオープン』は7月19日(土)スタートだ。

On the hill!