第50回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会閉幕
多くの参加プレイヤー達が見守る中で行われる大会終盤
昨日から『ビッグホエール』(和歌山市)で開催されていた『第50回都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』が先ほど閉幕し、7大会ぶりの参戦となった沖縄県チームが、富山県チームとの互いに初優勝を懸けた闘いを3-2で制して、優勝旗を沖縄へ持ち帰ることとなった。
準決勝に進出を果たしたのは、ブロック順に福井、沖縄、富山、愛知Aの4チーム。中でも福井と愛知は、最終回転の前にリーグ通過を決める独走ぶりだった。そして4チームの主将が抽選を行った結果、福井VS富山、愛知VS沖縄の組み合わせに。
見事初優勝を成し遂げた沖縄県チーム
福井と富山の勝負は、富山が先にゲームを終えた大将戦のアドバンテージを生かす形で最終ゲームを待たずに決勝進出を確定。愛知と沖縄は、先に愛知が2勝を上げるも、すぐさま他のテーブルで沖縄が2勝を決めて、勝負は残る1テーブルに。既に終盤に差し掛かっていた3番手のゲームは、際どい攻防を沖縄が制して、テーブルを取り囲んだ200名の観衆の拍手に包まれた。
互いに初めて経験する本大会の決勝戦。沖縄は交代で星を上げるチーム力を発揮して、1番手の宮城龍馬と4番手の田仲一夫が勝利を収めて2勝を先行。次に2番手のゲームが終わり、富山の田中夕紀子が1つ返す。だが、直後に大将戦で沖縄の玉城薫がドラマティックな取り切りでゲームセット。残る3番手は富山の田中庸介が取り、夫婦で勝ち星を上げて有終の美を飾った。
準優勝・富山県チーム。ひとまず初優勝は来年以降にお預け
50回という記念大会らしく大いに盛り上がった今大会。それを仕上げる演出をしたかのように、最優秀個人賞は唯一人の全勝を収めた和田敏幸(愛知)、ハイラン賞には大坪和史(広島)が 受賞。現名人と現球聖が揃って登壇するという、豪華な個人賞表彰なった。
最優秀個人賞・和田敏幸(愛知・右)、ハイラン賞・大坪和史(広島・左)
「50回の記念大会だから」と、自発的に参加しようという選手を募り、馴染みの薄いローテーションという種目の練習会を5人で重ねた今年の沖縄チーム。各選手の実績から前評判も高かったチームだが、ローテーションや団体戦に慣れたチームがひしめき合う中で一気に頂上まで上り詰めたのはあっぱれの一言。
こうして沖縄に優勝旗が渡って半世紀という区切りをつけた本大会。格式高く表彰式を得ると、沖縄の、富山の勇姿を目撃した全国のプレイヤー達が、次は自分達の出番であると強く胸に誓って帰途についた。
ありがとう全国のJAPA連盟員、ありがとうビッグホエール。また来年!
Akira TAKATA