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過去のニュース(2014年)

2014.04.19 トーナメント

北の大地のナインボール王決定戦、開催中!

第26回北海道オープン

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今年のメイン会場は『JRタワーパセオB1F テルミヌス広場』特設会場

戸外を歩くにはまだ上着が欠かせないほどひんやりとしている初春の北海道。札幌市内と小樽市内の複数のビリヤード場と一つの特設会場を併用して、『第26回北海道オープン』の予選が行われている。

毎年日本全国から多くのプロアマが参戦して、2日間に渡って激戦が繰り広げられる本大会。今年は一昨年以来となる特設会場開催ということもあり、プレイヤー心理としては是が非でも「ラスト16」に残りたいところ。フォーマットはナインボールの7ゲーム先取・交互ブレイクという、短めでスリリングなもの。プロ達は「だいぶ緊張感がある」と口を揃える。

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特設会場で予選を戦う羅立文

筆者がまず訪れたのは、その特設会場である札幌駅直結『JRタワーパセオB1F テルミヌス広場』。5台のテーブルが設置されているここでは、本大会で過去3度の優勝を誇る羅立文や、アジア大会金メダリストの川端聡の顔が見られた。川端はアマチュアとの初戦を落としてしまったが、そこからの勝ち上がりを決められるだろうか。

このテルミヌス広場は一昨年も特設会場として使われた場所で、駅直結のショッピングエリアの中にあるアクセス至便な場所。明日は今日以上に多くのビリヤードファンやショッピング客や通行人が観てくれることだろう。

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予選会場の一つ、札幌市内の『キャノン』でも熱戦が展開されている

次に訪れたのは、大会最大、5ブロックの予選が行われている『キャノン』(札幌市)。ここでは12台のテーブルを使って続々と試合が行われ、朝からファン垂涎の好カードが実現していた。

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昨年度覇者の竹中寛もラスト16を目指し予選を戦っている

夕刻段階でのトッププロの動向を記すと、昨年度覇者の竹中寛、一昨年覇者の大井直幸は順調に勝者側から勝ち進んでいる状況。気になる大井直幸の腰痛の具合は「なんとか良くなってます」とのこと。他には、国内トップクラスのテクニシャンとして名を馳せる田中雅明西嶋大策、さらにはR・ガレゴ(フィリピン)も勝者側から登っている。

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一昨年、特設会場で北海道を制覇した大井直幸。今年も特設行きなるか

2008年大会の覇者であり、昨年のJPBA全国ランキング1位の土方隼斗は、昨年からトーナメント活動に復帰しているベテラン、白岩篤に敗れて敗者側へ。「白岩さんの内容が良かったので仕方ないです」(土方)。また、シャープでテンポの良いプレーで人気を博す吉岡正登も初戦のアマ戦を落として敗者側で奮闘中だ。

......と、本稿を執筆中に、他会場(『自遊空間・菊水環状通店』)で予選を戦っていた2人の若き女子トップアマ、小西さみあ選手と平口結貴選手が、男子選手相手に奮闘したものの予選落ちしたとの情報が入ってきた。しかし、果敢にオープン戦に挑戦しているその姿勢に敬意を表したい。

現段階では「ラスト16」の顔ぶれは全く予想できないが、誰が勝ち残っても間違いなく明日の決勝ラウンドは見応えあるものになるだろう。やはり特設会場で観る北海道オープンは面白い。2014年、北の大地のナインボール王は一体誰になるのか。もちろん明日も本ウェブサイトでレポートをお届けする予定だ。

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