第6期女流球聖戦・挑戦者決定戦
見事挑戦権を獲得したのは北海道の平口結貴
4月12日（土）に開催された第6期女流球聖戦・挑戦者決定戦は、東日本代表の平口結貴（北海道）が、西日本代表の川畑真希子を下して、明日の女流球聖位決定戦の挑戦権を獲得した。場所は第1期から継続して使用する"女流の聖地"『マグ・スミノエ』（大阪府大阪市）。今年も店内のレイアウトを変更し、特設さながらに演出が施されたテーブルを舞台とした。
会場となったのは女流球聖の聖地、大阪府大阪市の『マグ・スミノエ』
両選手ともに朝からしっかり練習をして、ゲームは正午にスタート。第1セットを獲った（7-3）平口は第2セットもチャンスを確実に得点につなげる堅実なプレーを披露。テーブル上の流れも平口に向いて、第2セットで完封勝ちを収めて早々に王手をかける。
第1、2セットは平口が堂々たるプレーで連取
第3セットは川畑の反撃に期待が寄せられたが、「コンディションに対応できず、気持ちの焦りが悪い流れを作ってしまった」（川畑）との言葉通りに、技巧派として知られる川畑の力を発揮する前に平口が7-1のスコアで逃げ切り、大会史上最年少の16歳挑戦者誕生となった。
惜しくも敗れた川畑。この試合では残念ながら持ち味を発揮する事ができなかった
試合中は厳しく引き締まった表情で戦った平口だったが、ゲームボールを沈めた後は中継カメラに向かって「応援してくれた人たちに挨拶を」とVサインを決めるなど、応援幕に記された『進撃の小娘』のコピー通り、初々しく爽やかな笑顔で勝利を喜んだ。
キャッチコピーは『進撃の小娘』。その言葉通りの快勝だった
また、平口を追いかけて地元北海道のSTV札幌テレビ放送のテレビカメラも会場入り。明日も引き続き取材収録が行われるとのこと。進撃の小娘効果は、国内ポケット界に爽やかな風を吹かせるにとどまらず、地上波でも北海道のヒロインとして伝えられる模様だ。しかし日進月歩の速さで強くなっていく姿は頼もしい限り。今日1日の体験もまた、さっそく明日には糧とすることだろう。
平口を取材するため地元北海道からはTV局も会場に
一方、この記事を書いている今、会場では佐原弘子・現女流球聖が試合のテーブルで練習を行っている。普段着でも醸し出すアマ女王のオーラ、安定したショット力など、防衛に向けて仕上がりは整っている様子だ。そんな佐原陣営が用意した応援幕のコピーは『更なる 高みへ』。背景には季節感たっぷりの桜の花びらが添えられている。
明日の試合は10時30分にスタート。平口は最強の女流球聖にどう挑むのか
アマチュア女子界無敵の女王が更なる高みを眺めることになるのか。それとも小娘の進撃が炸裂するのか。明日の決戦は10時30分スタート。フォーマットは今日より1セット多い、7ラック先取の4セット先取り。今日と同様にJAPA公式USTREAM中継配信がされるので、ぜひチェックしていただきたい。
なおキューズでもツイッター（@CUES_BAB）とfacebook（https://www.facebook.com/billiardcues）から写真を中心とした情報を提供しているので、こちらもぜひご覧いただきたい。
Akira TAKATA
