第9回ヤマニカップ
大会ポスター
今年は日・西・希の争いだ――スリークッションの春のビッグイベントとしてすっかり定着した感のあるJPBF公式戦『第9回ヤマニカップ』が、明日20日(木)から4日間の日程で、東京『ビリヤード ヤマニ』を舞台に開催される。
会場となる東京都江戸川区の『ビリヤード ヤマニ』
後半2日間の「Final Stage」の舞台に立てるのはわずか9名。その内3名はシード選手なので、残る6枠をかけて、20日の1stステージ(24名)と21日の2ndステージ(18名)で熾烈な争いが行われることになる。昨年のスリークッション年間ランキング1位であり、全日本選手権者でもある船木耕司以下、ランキング上位陣6名はこの2ndステージからの登場。是が非でもここを勝ち抜けて「Final 9」に名を連ねたいところだろう。
ディフェンディングチャンピオンの梅田竜二
さて、気になるFinal Stageのシード選手(スポンサーシード)の3名だが、日本3Cのエースであり前回大会覇者である梅田竜二と、「スペインの至宝」ダニエル・サンチェスの両名は、もはやヤマニカップの顔としてお馴染みの存在だ。そして、今年は「ギリシャの偉丈夫」フィリポス・カシドコスタスが初来日でヤマニカップに挑むこととなった。
ダニエル・サンチェスは今年も登場
カシドコスタスは現在30歳。ジュニア期に『世界ジュニア3C』を3連覇した逸材で、2009年には『世界選手権』を制したギリシャを代表する選手。「恵まれた長身から積極的にオフェンシブなショットを繰り出すプレースタイル」(梅田談)とのことなので、会場での生観戦を心待ちにしている人も多いだろう。ヤマニカップは最初から最後までリーグ戦(40点ゲーム)で行われ、特にFinal Stageは一人が8試合を戦う(※2日間)ので、お目当ての選手をじっくり観ることができるのも愉しみの一つと言える。
初来日となるフィリポス・カシドコスタス
もちろん、いくらサンチェスとカシドコスタスが世界的な名手であるといっても、やすやすとタイトルをさらわれる訳にはいかない。ディフェンディングチャンピオンの梅田は、「特にこの2人には全力でぶつかっていきたい」と明言する。この意識は、Final Stageに進級してくる他の日本勢も恐らく共有するところとなるだろう。誰が海外ツートップを止めるのか――今年も多くの名勝負が生まれる予感がする。
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