今日まで7日間(ステージ1を含む)に渡って開催された『2014アムウェイオープン』。先ほど閉幕し、周婕妤(台湾)が、大会連覇を狙ったケリー・フィッシャー(イギリス)をファイナルで下して、2年ぶり3度目の優勝を飾った。
今回、日本から本戦の位置付けとなるステージ2に立つことができたのは、日本へ付与されたシード枠にランキング順に入った河原千尋と梶谷景美の2名。梶谷は残念ながらグループ4位となりラストシングル(24名枠)に進出は叶わなかったが、河原千尋がグループ2位でベスト24へ。
そして昨日にはカレン・コー(アイルランド)と韓雨(中国)を撃破して、自身本大会過去最高となるベスト8入りを果たした。今日の1回転目で昨年優勝者のケリー・フィッシャー(イギリス)と対峙。中盤までイニシアチブを握って7-4までリード(9先交互ブレイク)を奪ったが、尻上がりに調子を上げてきたケリーに逆転を許してしまい、5位タイで終了となった。
他のベスト8のカードは現テンボール世界チャンピオンであるルビレン・アミット(フィリピン)が、台湾で飛び切りの高い人気を誇るチャ・ユラム(韓国)を、陳思明が中国勢対決となった付小芳戦を、そして地元のエースとして期待を一身に受けた周は難敵・金佳映(韓国)を下して、それぞれ準決勝へと駒を進めた。
連覇を狙ったケリー・フィッシャーだったが、今年は準優勝
準決勝ではチョウが陳を振り切る形で9-7、ケリーはアミットとフルゲームの末に、互いにゲームボールを撞くというラスト1球勝負でケリーが9-8として、2人の本命格が決勝戦へ。ファイナルは相手の実力を知るだけに互いにプレッシャーをかけあったのか、「これは致命傷か?」というミスも両者に何度か出たが、終盤はチョウは台湾のエースらしいプレーで締めて、満員のスタンドで見守っていたおよそ800人のギャラリーの拍手と大歓声のシャワーを浴びた。
台湾で歴史を持つ同大会は、回数を重ねた分のメジャー感を、今年も存分に見せつけることとなった。そして最終日の8名の中に、地元のエースという看板を背負ってただ1人戦った周。その強さにあらためて敬意を表して、今日のレポートを締めさせていただきたい。
この後、開かれるパーティーの様子はまた明日以降にでも。再見!