台湾で行われる春の祭典が開幕
1998年に始まり、今年で16回目を数える『アムウェイオープン』のステージ1が明日24日から3日間にわたって開催される。今年はJPBAから9名がこの予選に挑戦。一昨日から今日にかけて選手たちは台湾へ渡り、ナインボール春の祭典に向け調整が進んでいる状況だ。
そして、これに通過を果たすと27日にスタートする本戦(ステージ2)の特設ステージに立つことが叶う。今回は河原千尋と梶谷景美がシードによる参戦が決まっている。彼女たち"2人の女王"の強さは今さら説明不要だろうが、特にここ数年の安定感は特筆で、昨秋に2人で決勝戦を戦った『全日本選手権』も記憶に新しいところ。
'13年JPBAランキング女子1位・河原千尋
近年の女子国際舞台は、台湾、中国、韓国のアジア勢が席巻する状況にあり、今回も地元の台湾を始め有力選手がステージ1に多数出場する。そんな激戦を制して通過を果たすのは容易ではないが、日本からも海外経験豊富なメンバーを中心にエントリーしているので、1人でも多くの通過者を出すことに期待が寄せられる状況だ。
'13年全日本選手権優勝の梶谷景美
また昨年の本大会ファイナルは
ケリー・フィッシャー(イギリス)と
ジャスミン・オーシャン(オーストリア)というカードで、ヨーロッパ選手の優勝は2005年のアリソン・フィッシャー以来、欧州勢同士の決勝戦は2002年以来、実に11年ぶりのことだった。一昨年まで7年連続でタイトルを死守してきたアジア勢が再び返り咲くのか、注目はアジアvsヨーロッパという点に集まる。
昨年優勝のK・フィッシャー
日本勢は過去に4度の3位入賞(梶谷が3回、大井由希子が1回)を果たしており、これを上回る戦績に、世界が注目する春の祭典で頂点に立つことに、夢が膨らむ。まずは明日から始まる予選でJPBA勢9名の奮闘にエールを贈りたい。
本誌特派員は予選最終日となる26日に現地入りし、決勝日までレポートをお届けする予定だ。美戦士たちの華やかなフィールドに注目していただきたい。
Akira TAKATA