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TOKYO OPEN 3-CUSHION TOURNAMENT 第20回記念大会 ～オープン戦への挑戦～

8日未明から雪が降り始めた関東地方。雪に弱い首都圏鉄道網の運行が心配されたが、出場選手達に影響はなし。『第20回東京オープン』は10時に東京都新宿区・新大久保の『ビリヤード小林』でスタートした。48名によるシングルトーナメント。トップレベルによる30点ゲームはスピーディで見応えがある。

今回は第20回記念大会ということで、アマチュアのエントリーフィーを一律ではなく段位によって増減する形に変更して募集が行われた。初心者や低段位の人でも、上級者とスクラッチで撞く楽しみを味わって欲しいというアイデアだ。実際、事務局によるとアマチュアのエントリーは昨年より25名増えたという。1月の短距離フェスティバルからの延長で、今大会にも出てみようというプレイヤーが多かったのではないかと推測される。競技の裾野を拡げるためにも、来年以降も是非続けて欲しいものだ。

また、今回からの新しい試みとして、市販のAndroidタブレットを用いたショットクロックが使われている。審判が操作するリモコンは市販のゲーム機のものだ。扱いやすく、ギャラリーからも見やすいと、この試みを上手くいったようだ。

第1回転から会場を沸かせたのはアマチュアの望月俊夫だ。田中潤プロを相手に21-10のビハインドから第18イニングに9点のランを出して追い上げ、第25イニングには26-29と先にワンモアをかける。田中も次でツーモアまで迫ったが、望月が見事に決めてこの日最初の勝ち名乗りとなった。

昨年のシニアオープンを制した奥村健は増田洋輔に24-Wで惜敗。ベスト24進出はならなかった。女子トップの顔合わせになった肥田緒里恵 vs 林奈美子は林がW-26で快勝。もう1人の女子、西本優子は市川利夫の壁を破れなかった。現在、8日15時の段階でのハイランは島田暁夫の14。島田は23イニング、W-27で水内誠二を下し、ベスト24に進んでいる。

決勝日の9日（日）はベスト24の残り4試合からスタート。朝一からシードの森陽一郎、宮下崇生、竹島欧、新井達雄が登場する。前回優勝の萩原孝昌、2013年度MVPの船木耕司以下、梅田竜二、界敦康の4名はベスト16からの出場となる。大会連覇を目指す萩原は、「金曜日に練習した感じは良かったので、明日も当てていけるのではないかと思います」とコメントしてくれた。果たして今年初の公式戦を制するのは誰になるのか。明日は新大久保の動向から目が離せない一日になりそうだ。

On the hill!